昨年キャリアハイの91勝! 今年も期待の松山弘平騎手を分析
松山弘平騎手の年度別成績 ※今年は1/26終了時点
そこからしばらく年間勝利数を伸ばすことはできなかったが、17年の皐月賞では9番人気だったアルアインに騎乗してJRA・G1初勝利。一昨年は84勝、昨年は91勝と勝利数が増えてきている。勝利数だけでなく、率にも上昇気配はあらわれており、昨年は勝率・連対率・複勝率いずれも過去最高の成績を残している。一昨年は1着より2着の方が多かったが、昨年は1着数が2着を10鞍上回っており、勝率10%超えを達成している。
今年は、まだ1月中ではあるが、冒頭でも記したように京都金杯、東海Sと重賞を2勝。勝率・連対率・複勝率いずれも過去最高だった昨年を上回っている。ケガさえなければ、100勝超えも十分に期待できそうだ。
松山弘平騎手の芝・ダート脚質別成績(2019年)
芝では逃げたときの連対率・複勝率が高く、複勝回収率でも139%と優秀な数字を残している。逆に後方からの追い込みは1勝のみに止まっている。ダートでは逃げた際の成績が、勝率33.3%、複勝率60.6%と非常に高い。また先行しても複勝率43.1%で、複勝回収率100%超えを記録している。
1/13の『データde出〜た』にて、出川塁さんが「逃げ騎手」を分析しているが、昨年逃げた回数は松山騎手の92回が最多だった。前へ行く意識が高く、またその精度が高いことが松山騎手最大の特長といえそうだ。
松山弘平騎手のダート戦での人気別成績(2019年)
また、複勝回収率は2〜10番人気でいずれも80%以上と安定している。
松山弘平騎手の競馬場別成績(2019年)
京都で最多の35勝をあげているが、連対率・複勝率では阪神の方が上回っている。東京・中山では各2勝と少ないものの、中山での複勝率は30.3%と高い。関東遠征での勝利が増えていくと、全体の勝ち星も増加していくだろう。
松山弘平騎手のダート戦での前走着順別成績(2019年)
松山弘平騎手の調教師別成績(2019年)
他では森秀行厩舎に注目。複勝率71.4%と非常に高く、複勝回収率でも315%。3着以内馬10頭中7頭はダート戦での好走だった。今年も1/19の中山10RジャニュアリーSで同厩舎のヨシオ(5番人気)に騎乗し、先行して勝利をおさめている。松山騎手ー森厩舎のラインはぜひともチェックしておきたい。
今年好スタートを切った松山騎手。初の年間100勝達成ならびに3年ぶりのG1制覇に期待してみたい。
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
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