マリーンズ広報のよもやま話 第18話 書店編

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【千葉ロッテマリーンズ梶原 紀章広報メディア室長 撮影 加藤夏子】

 書店が大好きだ。特に用事がなくてもとりあえず入ってしまう。思えば子供の時からそうだった。塾の帰りには必ず書店に行ってから帰っていた。言葉ではなかなか言い表せないがあの空間というか匂いが好きだった。

 今はまずはスポーツ書籍のコーナーに行ってなにか面白い本はないか確認して、あれば手に取る。次は雑誌。そして歴史小説に目を通すのが流れだ。たまにはコミックも見る。

 野球に文学的側面がある事に気が付いたのは高校時代だ。登下校の電車の中で読むようになった。近藤唯之さんの野球本を読むようになり、野球と人生は相通じるものがあることに気が付いた。そして野球は文章化しやすいスポーツであることを知った。ただ、だからといって今みたいなプロ野球の仕事をしてコラムを書いたり、リリースを書いたりしたいと思ったわけではない。それを現実的な目標にするのは大学3年生ぐらいから。まだまだ先の話だ。

 今回、伝えたいのは書店である。ZOZOマリンスタジアムの最寄り駅 JR海浜幕張駅周辺で相次いで書店が閉店した。一つは駅内。もう一つは周辺施設で11月に閉店となる。どちらもよく利用をしていただけに寂しいし、活字離れ、とりわけ本が現代社会において厳しい環境に置かれていることに気が付く。書店で多くの時間を過ごしてきた自分としては悲しくて仕方がない流れだ。

 本は手に取って読む尊さがある。好きなページに進むことも戻る事も出来る。家で集めていつでも読み返すことが出来る。デジタル書籍、ネット報道が全盛期になりつつある流れはどうしようもないが実際、手にとる本の良さも忘れないでいたいし、その価値も見いだせるような広報活動もしたい。だからこれからも千葉ロッテマリーンズは映像やSNSだけでなく活字でチームの魅力を伝え続けて行きたい。

文・千葉ロッテマリーンズ広報メディア室 梶原 紀章(かじわら・のりあき)

 1976年8月18日生まれ、大阪府吹田市出身。東京都私立郁文館高校〜関西大学。99年に産経新聞社に入社後、サンケイスポーツ運動部に配属し、00年にオリックス担当、01年から04年まで阪神担当。05年に千葉ロッテマリーンズに入団し主に広報業務を担う。11年にはチケット営業を経験。現在は広報メディア室室長
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