<国内男子ゴルフ>ジャンボ尾崎が完走

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【背中で魅せる】

■国内男子ゴルフ「ANAオープン(9月12日〜15日、北海道・札幌ゴルフ倶楽部 輪厚(わっつ)コース」

72歳が、5月の中日クラウンズに次ぐ今季2度目の完走をした。ジャンボ尾崎が、予選2ラウンドを回り切った。
スタートの1番から5ホールで、パーを重ねて年齢と同じかそれ以下で回る「エージシュート」の期待も持たせた。

前回の「日本ゴルフツアー選手権」でも同組で回って、その際はジャンボが早々に棄権。翌日は虎さんも去って、2日目を一人きりで回った堀川未来夢。
今回は、やっとレジェンドの36ホールを目に焼き付け「ジャンボさんは今回ショットも良くて、僕と同じくらいに飛んでいました」。
「…そんなの、お世辞に決まってるだろう!」と、わざと鼻であしらったがまんざらでもない。

同組のもうひとり、ベテランの久保谷健一。
「いいゴルフを見せてもらった。ジャンボさんは、腰痛対策も教えてくれた」と、感謝もされた。

初回の73年から、もっとも新しい02年まで合わせて今大会7勝。
昨年の震災と、台風からよみがえった愛する輪厚(わっつ)で初日から大勢のギャラリーを引き連れ歩いた。
「しんどかったよ。不十分だらけで、ゴルフに向かう気持ちも不十分。途中でやめようか、とも思ったけれど…」と、弱音をこぼしながらも、大声援にも押されて回り切った。

通算16オーバーは最下位でも、72歳の雄姿を記憶に残して我が庭を去ったジャンボ。
帰宅後は、台風15号で壊れた千葉の自宅と広大な庭の練習場で後片付けに追われるという。
「帰ったら家を直してね。復旧作業。ほんと、頭が痛いよ…」。
次のツアー出場は、来月のブリヂストンオープン(10月10日〜13日、千葉県・袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース)になる見込み。
修復が済んだら、また次の秘策を練る。
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