【フットサル】リーグが放つ第二の矢。ファンやサポーターは今こそ思いの丈をぶちまけるとき
【軍記ひろし】
「クラウドファンディングを実施」
6月4日にFリーグから出されたこのリリースは正直に言って驚いた。
確かにクラウドファンディング自体は流行っており、Fリーグ界でも立川・府中アスレティックFCが公式マスコット「アスレくん」を作成。フウガドールすみだは、アリーナに大型ビジョンを設置することに成功した。
しかし、“1クラブ”と“リーグ”では意味合いが大きく違う。リーグはクラウドファンディングを介してまで資金を集めなければいけないほどの状態なのだろうか──。
6月4日にFリーグから出されたこのリリースは正直に言って驚いた。
確かにクラウドファンディング自体は流行っており、Fリーグ界でも立川・府中アスレティックFCが公式マスコット「アスレくん」を作成。フウガドールすみだは、アリーナに大型ビジョンを設置することに成功した。
しかし、“1クラブ”と“リーグ”では意味合いが大きく違う。リーグはクラウドファンディングを介してまで資金を集めなければいけないほどの状態なのだろうか──。
最大の理由は意見交換?
このクラウドファンディングにおける個人的な一番の驚きは、目標金額だった。30万円に設定されているが、これは数社にスポンサーを依頼すれば対応可能に思える。失礼を承知で言えばこの程度の金額を、クラウドファンディングを行わないと集められないのかと驚愕した。
しかしクラウドファンディングサイト“Ready for”を見ていると、リーグ側が求めているものは金額ではないように感じられる。
サイト上にある今回のクラウドファンディング実施の意義について以下のようにある。
「発展途上にあるからこそ、ファンの皆さまのご意見を大切にし、ともにFリーグを作り上げていければと考えております。今回、公募で新しいメンバーを迎え、新たな取り組みを始めます」
「その第一歩として、このクラウドファンディングを通じて、一部ではありますがFリーグの企画運営に参画していただき、皆さまとともに、Fリーグを進化させていきたいと考えております」
つまり、リーグ側が本当に求めているのは“Fリーグ界を発展させるための企画力を持った人材”。そしてクラウドファンディングで集まった支援金を元に、ファンやサポーターが求める企画を実行しようとしているのだ。
これはとても理にかなっていて、スポンサーから集めた資金であればそれを自由に使うことは難しい。しかしクラウドファンディングで集めた資金であれば、リーグの考えに賛同したファンやサポーターの大事なお金を資金として、その方たちへの満足度を優先して自由に使うことが可能だ。そこに企画力を持った人材も手にすることができれば、リーグとしては一石二鳥といったところか。
とは言え「リーグが企画すらも考えられないのか」と思われる方が多いだろう。だが、できていないのが実情。開幕戦となった駒沢セントラルもいつものようにひっそりと始まり、ひっそりと終わった。そしてそれが1シーズン続き、Fリーグはひっそりと終わっていく。
しかし今のリーグはこれまでと少し違う。前回のキャッチコピーの件もそうだが、少しずつ変わろうとしていることは認めなければいけない。今回も「自分たちには企画できません」と言っているように見えるが、そうした恥や外聞を捨てて「Fリーグをよくしたいからみなさん力を貸してください」と言うこと、そのために行動すること自体、今までにはなかったことだ。
そして以前からリーグの対応に不満を抱えていたファンやサポーターにとってはまたとないチャンスだとも思える。
Fリーグの魅力の一つに“ファンと距離感”を挙げる人も多い。それは“ファンと選手”や“ファンとクラブ”の距離感であり、リーグとの間には大きな壁があった。それを今回のクラウドファンディングで、リーグ側から壁を取っ払ってくれたのだ。
これまでこのリーグを支えてきてくれたファンやサポーターだからこそ、リーグや我々メディアよりもよりよくしたいと強く思う部分があるはず。そしてこのクラウドファンディングはその思いを公に伝えることができる場になる。
もちろんクラウドファンディングである以上、リーグの考えや思いに同調できなければ支援をする必要はない。それでも、願わくば“【企画から参加】一緒に企画したい! 11月に向けた企画会議の参加権”や“【議論から参加】意見があります! 日本フットサル連盟職員との交流会”のリターンが満員御礼となるように。
そして11月に実施される名古屋共同開催で、ファンやサポーターが望む企画が実施されることを楽しみにしたい。
しかしクラウドファンディングサイト“Ready for”を見ていると、リーグ側が求めているものは金額ではないように感じられる。
サイト上にある今回のクラウドファンディング実施の意義について以下のようにある。
「発展途上にあるからこそ、ファンの皆さまのご意見を大切にし、ともにFリーグを作り上げていければと考えております。今回、公募で新しいメンバーを迎え、新たな取り組みを始めます」
「その第一歩として、このクラウドファンディングを通じて、一部ではありますがFリーグの企画運営に参画していただき、皆さまとともに、Fリーグを進化させていきたいと考えております」
つまり、リーグ側が本当に求めているのは“Fリーグ界を発展させるための企画力を持った人材”。そしてクラウドファンディングで集まった支援金を元に、ファンやサポーターが求める企画を実行しようとしているのだ。
これはとても理にかなっていて、スポンサーから集めた資金であればそれを自由に使うことは難しい。しかしクラウドファンディングで集めた資金であれば、リーグの考えに賛同したファンやサポーターの大事なお金を資金として、その方たちへの満足度を優先して自由に使うことが可能だ。そこに企画力を持った人材も手にすることができれば、リーグとしては一石二鳥といったところか。
とは言え「リーグが企画すらも考えられないのか」と思われる方が多いだろう。だが、できていないのが実情。開幕戦となった駒沢セントラルもいつものようにひっそりと始まり、ひっそりと終わった。そしてそれが1シーズン続き、Fリーグはひっそりと終わっていく。
しかし今のリーグはこれまでと少し違う。前回のキャッチコピーの件もそうだが、少しずつ変わろうとしていることは認めなければいけない。今回も「自分たちには企画できません」と言っているように見えるが、そうした恥や外聞を捨てて「Fリーグをよくしたいからみなさん力を貸してください」と言うこと、そのために行動すること自体、今までにはなかったことだ。
そして以前からリーグの対応に不満を抱えていたファンやサポーターにとってはまたとないチャンスだとも思える。
Fリーグの魅力の一つに“ファンと距離感”を挙げる人も多い。それは“ファンと選手”や“ファンとクラブ”の距離感であり、リーグとの間には大きな壁があった。それを今回のクラウドファンディングで、リーグ側から壁を取っ払ってくれたのだ。
これまでこのリーグを支えてきてくれたファンやサポーターだからこそ、リーグや我々メディアよりもよりよくしたいと強く思う部分があるはず。そしてこのクラウドファンディングはその思いを公に伝えることができる場になる。
もちろんクラウドファンディングである以上、リーグの考えや思いに同調できなければ支援をする必要はない。それでも、願わくば“【企画から参加】一緒に企画したい! 11月に向けた企画会議の参加権”や“【議論から参加】意見があります! 日本フットサル連盟職員との交流会”のリターンが満員御礼となるように。
そして11月に実施される名古屋共同開催で、ファンやサポーターが望む企画が実施されることを楽しみにしたい。
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