ファンが選ぶ!監督ランキング
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スポーツナビで投票を実施した「監督ランキング」企画。ファンの方に「今後監督として期待する選手、元選手」をそれぞれ最大3人まで選んで投票してもらいました。
はたして1位に輝いた人は!?
ランキング
順位 | 名前 | W杯出場歴 | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | 長谷部 誠(フランクフルト) | 10年W杯、14年W杯、18年W杯 | 11.67% |
2 | 遠藤 保仁(G大阪) | 06年W杯、10年W杯、14年W杯 | 8.16% |
3 | 中村 憲剛(川崎F) | 10年W杯 | 7.40% |
4 | 戸田 和幸(元清水など) | 02年W杯 | 6.15% |
5 | 中田 英寿(元パルマなど) | 98年W杯、02年W杯、06年W杯 | 5.02% |
6 | 内田 篤人(元鹿島) | 10年W杯、14年W杯 | 4.62% |
7 | 小野 伸二(琉球) | 98年W杯、02年W杯、06年W杯 | 3.77% |
8 | 三浦 知良(横浜FC) | - | 3.68% |
9 | 中村 俊輔(横浜FC) | 06年W杯、10年W杯 | 3.67% |
10 | 小笠原 満男(元鹿島など) | 02年W杯、06年W杯 | 3.17% |
11 | 川口 能活(元磐田など) | 98年W杯、02年W杯、06年W杯、10年W杯 | 2.93% |
12 | 岩政 大樹(元鹿島など) | 10年W杯 | 2.78% |
13 | 阿部 勇樹(浦和) | 10年W杯 | 2.66% |
13 | 田中マルクス闘莉王(元名古屋など) | 10年W杯 | 2.66% |
15 | 本田 圭佑(ボタフォゴ) | 10年W杯、14年W杯、18年W杯 | 2.57% |
16 | 藤田 俊哉(元磐田など) | - | 2.19% |
17 | 中澤 佑二(元横浜FMなど) | 06年W杯、10年W杯 | 2.17% |
18 | 楢崎 正剛(元名古屋など) | 98年W杯、02年W杯、06年W杯、10年W杯 | 1.74% |
19 | 中山 雅史(沼津) | 98年W杯、02年W杯 | 1.46% |
20 | 青山 敏弘(広島) | 14年W杯 | 1.34% |
20 | 福西 崇史(元磐田など) | 02年W杯、06年W杯 | 1.34% |
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解説
監督として期待するランキングで上位を占めたのは、現役選手たちだった。
1位に輝いたのは日本代表で長らくキャプテンを務めた長谷部誠だ。代表時代には岡田武史監督、アルベルト・ザッケローニ監督、ハビエル・アギーレ監督、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督、西野朗監督と、どの指揮官からも重用された。さらに07年12月のヴォルフスブルク移籍から約13年間ドイツでプレーし、欧州サッカーの最前線で戦術に触れてきた。また、かつては攻撃的なボランチだったが、守備的なボランチ、サイドバック、センターバックまでこなすようになったサッカーインテリジェンスの高さも、監督向きと評価された要因だろう。
2位にランクインしたのは、ガンバ大阪からジュビロ磐田に期限付き移籍を果たした遠藤保仁だ。日本代表でもG大阪でも、チームを仕切る姿は、“ピッチ上の指揮官”のよう。もしかすると、ジョゼップ・グアルディオラのように常識を覆すイノベーションを起こしてくれるかもしれない、そんな期待感がある。遠藤に関しては、これまで師事してきた監督たちから受けた影響や、自身の監督観に関しては、特別インタビューがあるので、そちらを読んでいただきたい。
3位に入ったのは、川崎フロンターレのバンディエラであり、今季限りでの現役引退を発表した中村憲剛だ。2位の遠藤同様、ピッチにおける監督のような振る舞いと、インタビュー記事やオフシーズンにおける欧州サッカーの解説で披露するサッカー観に、優れた監督になることが想像できるのだろう。イビチャ・オシム監督と風間八宏監督から受けた影響が、指導にどう生かされるのか、興味は尽きない。
4位は今やナンバーワン解説者との呼び声も高い戸田和幸氏だ。ここに来て初めて、現役を退いた方の登場となった。解説において披露される戦術の深い分析とサッカーの知見が実際にチームにどう落とし込まれるのか。きっと彼なら欧州のスタンダードを日本のピッチで披露してくれるに違いない、と確信しているファンは多いはずだ。
5位には中田英寿氏が選ばれた。ベルマーレ平塚に始まり、ペルージャ、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、ボルトンと渡り歩き、2006年夏の電撃引退から14年。その間、世界各地を旅したり、日本の文化を世界に紹介したりと、サッカー界に本格的に戻ってくることはなかった。実業家でもあるため、指導者になる可能性は限りなくゼロに近いのかもしれないが、だからこそ、見たいと思うファンが多いのだろう。
6位には先日、現役から退いたばかりの内田篤人氏が入った。常勝・鹿島アントラーズで勝者のメンタリティを身に着け、7年半の間ドイツでトップレベルのサッカーを体感してきた。その鋭いサッカー観はインタビューなどでもたびたび披露されている。すでに特別コーチとしてU-19日本代表の指導にあたり、指導者への第一歩を歩み始めている。もしかすると、上位10人の中で最も早くJ1の指揮を執ることになるかもしれない。
7位は日本が誇る天才ゲームメーカー、小野伸二だ。その彼がいったいどんなチームを作るのか。技術に優れた集団が自在にパスを繋いで押し込む攻撃的なチームなのか、それとも意外にもハードワークをベースにした堅守速攻のチームか。前者であってほしいと願うが、想像がつかないところも、期待が膨らむ理由だろう。
8位は“キングカズ”こと、三浦知良だ。どんなチームを作るのかという興味はもちろんだが、スーツに身を包み、ピッチサイドに立つ姿を想像するだけでワクワクする。
9位に入ったのは稀代のゲームメーカー、中村俊輔だ。そのサッカーセンスに関しては改めて触れるまでもないだろう。サッカーを語らせたら右に出るものがいないほどの分析家でもあり、サッカーへの探究心は、尽きない。そんな稀代のプレーメーカーがどのようなチームを構築するのか、期待する人が多いのだろう。
10位には鹿島のレジェンド、小笠原満男が入った。現役時代、多くのタイトル獲得に貢献した闘将は、監督になっても一切の妥協を許さない厳しい指導で、闘争心あふれるチームを作ってくれそうだ。
(企画構成:YOJI-GEN)