連載:遠藤保仁 632分の1の真実

プロローグ

 偉大なる「632」――。ガンバ大阪の遠藤保仁はコロナ禍による中断が明けた7月4日、ホームでのリモートマッチ、セレッソ大阪との“大阪ダービー”で、J1最多となる通算632試合出場を果たした。
 先発のピッチに立ち、観客のいない異様な雰囲気のなかで彼は何を思考しながらプレーしていたのか。プロ23年目、40歳になっても彼はなぜ、変わらないでいられるのか。
 遠藤本人のみならず、チームメイトである東口順昭、倉田秋、20年以上の付き合いになるチームの橋本篤マネージャーの証言を基に、あの一日をドキュメント形式で深掘りしていく。

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