FUJI BOXING 2019 トリプル世界戦

2019/12/23 神奈川・横浜アリーナ

八重樫東、世界王座奪取ならず

ゲームスコア

[王者]モルティ・ムザラネ

TKO

[同級14位]八重樫東

9R2:54
※ムザラネが3度目の防衛に成功 八重樫は世界王座奪取ならず

記事

八重樫は無念のレフェリーストップで9RTKO負けを喫した【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

ラウンド詳細

  • 1R

    両者オーソドックスに構え、中央に立つ王者・ムザラネに対し八重樫は左・右とその周囲を回る。
    離れた位置からジャブで探る八重樫だが、ムザラネは堅固なブロックで防ぐ。ムザラネがディフェンスの後で出てこようとしても八重樫は連打を飛ばしてストップする。
    ムザラネがジャブから左フック・左ボディを繋いできても八重樫はブロックし、ステップで回り回避する。

  • 2R

    ムザラネがガードを立てて前に出てくる。八重樫は右に回ってそのプレッシャーを避ける。
    八重樫はフットワークを使ってムザラネの圧力を真っ正面で受けず、逆にジャブからスピードあるパンチを走らせる。ムザラネの左ボディに八重樫も右ボディフックで応戦。
    八重樫は足を止めず、ムザラネのパンチを正面で受けない。ガードを下げ、ムザラネのパンチを誘う。

  • 3R

    八重樫はフットワークを駆使しながら左ジャブを伸ばし、接近戦では左フックを顔とボディに送る。
    ムザラネはガードを緩めずに前進し、右ストレート、左右フックと放つが、八重樫は上手く距離を作って空転させる。
    ムザラネが打ってくるタイミングで八重樫は右クロスを合わせてヒット。しかしラウンド終盤はムザラネがリーチを活かしてジャブ・ストレートを伸ばして迫りくる。

  • 4R

    ムザラネは右ストレート、踏み込んでのアッパーと放ってくるが、八重樫はフットワークを止めず直撃させない。
    ストレートとフックで八重樫をロープに詰めるムザラネだが、八重樫は逆に左ボディ・右ストレートで攻め立てる。ムザラネもこの打ち合いに応じ、右ストレート、左ジャブ、右クロスと当てて優位に立つ。
    左ボディも打ち込み優勢となる八重樫だが、ムザラネはガードを固めながらのスタイルに戻り、ジャブ・左右のフックとヒット数で上回る。

  • 5R

    距離を詰め、ボディから打ち合いを挑む八重樫。左右ボディからアッパーと立体的な組み立てでムザラネを攻める。八重樫のボディ攻めにムザラネの動きがやや止まる。
    八重樫はボディから右アッパー、右スイングフックとムザラネを攻める。ムザラネはリードのジャブから右ストレートに右クロス、左フックと返すが、八重樫は下がらない。
    ムザラネのジャブの戻りに返した八重樫の右クロスがヒットする。

  • 6R

    開始から前に出ていく八重樫。アッパーでムザラネのアゴを跳ね上げるが、直後に放たれるジャブを被弾してしまう。
    八重樫はムザラネのジャブに右クロスのカウンターを狙い、接近戦ではボディ打ちで王者を削る。ムザラネはこの接近を嫌ったか、ジャブとストレートを伸ばし八重樫をけん制する。

  • 7R

    このラウンドも八重樫は頭を下げて前進し、左右のボディフックを打ちつける。しかし距離が離れた時にムザラネがワンツーで切り込み、八重樫はこれに一瞬動きが止まる。
    このヒットを機にムザラネはジャブと左フック、ワンツーで八重樫の前進をストップ。ラウンド後半はムザラネがステップインから八重樫のボディにパンチを集めて削り、ロープを背負わせワンツー、右ストレートと攻める。

  • 8R

    八重樫はムザラネの打ち終わりにパンチを返すが、ムザラネに左ボディを浴び、後退。八重樫はガードが落ち、体を「く」の字にさせる。ムザラネの左フック、右ストレートと被弾しダメージが見られ、クリンチする。
    ムザラネは左ボディフック、アッパー、フックと強打を集める。八重樫をロープに追い詰め、フィニッシュせんと攻める。
    だが、八重樫はムザラネのジャブに対処し、ラウンド後半は持ち直してワンツーで反撃する。

  • 9R

    八重樫は足を使って回るが、ムザラネは右ストレート、左フックと隙を見てパンチに力を込めてくる。ムザラネは堅固なガードからジャブをスピーディーに飛ばし、そこから繋いだ右ストレートを当て、これに八重樫はグラつく。
    クリンチしてこらえるが、ムザラネが右ストレート、左フックとさらに襲い、八重樫は前に出んとするも足がもつれ、レフェリーが間に入って抱きかかえ試合をストップした。

村田戦でリアルタイム解説を実施

【写真提供:木村悠】

WBA世界ミドル級王者・村田諒太とスティーブン・バトラー(カナダ/同級8位)の一戦を木村悠さん(写真)が解説。元WBC世界ライトフライ級王者で、商社マンとの二刀流ボクサーとして鳴らした木村さんが、独自の視点で村田の初の防衛戦を解説します。お楽しみに!(※スポーツナビアプリでご覧ください)

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