WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ 拳四朗vs.タコニン

7/12 20:00 エディオンアリーナ大阪

拳四朗、6度目の防衛成功! 4RTKOで下す

ゲームスコア

[WBC同級王者]拳四朗

TKO

[WBC同級1位]ジョナサン・タコニン

4R1:00
※拳四朗は6度目の防衛成功

記事

拳四朗(写真左)がタコニンを4RTKOで下し、6度目の防衛に成功した【写真は共同】

ラウンド詳細

  • 1R

     サウスポーのタコニンに対し、拳四朗は左ジャブを突きつつ前後のステップを使って距離を保つ。タコニンが間合いを詰めようとする動きを見せると、拳四朗は左ジャブを連続で突き右ストレート。

     だが、タコニンも初回から荒々しく左ストレートと右フックを振って距離を詰めてくる。しかし拳四朗はそれに巻き込まれず左ジャブを当て、間合いを保持。タコニンは拳四朗の打ち終わりに左クロスを返してヒットを上げる。

  • 2R

     タコニンは頭を振りながらグッと踏み込み、距離を詰めてこようとする。そしてボディストレート、右フックと振るい拳四朗をとらえる。

     拳四朗はこの潜ってくる動きを押さえるためアッパー、ボディアッパーと打ち込む。だがタコニンは被弾がありながらも動きを変えない。しかし拳四朗は左ジャブ、右ストレートとヒット。

     だがタコニンは拳四朗の打ち終わりにスイング系のパンチを振るいヒットする。拳四朗はタコニンの打ち返しがうるさく、少しやりづらそうにする。

  • 3R

     タコニンは左スイング、ボディストレート、右フックと読みづらいコンビネーションと軌道で拳四朗を襲う。だが拳四朗も間合いを保持しての戦いを崩さず、右ストレートを当てタコニンを下がらせる。

     両者打ち合いとなり、拳四朗は右アッパー、打ち下ろしの右ストレート。タコニンも左クロスで応戦する。ここで拳四朗に偶然のバッティングがあり、タコニンの額周辺が割れ出血する。拳四朗には減点が命じられる。

     再開すると拳四朗は右ストレート、左ストレートと連続ヒット。だが、タコニンは下がることなく距離を詰めて左右フックで拳四朗をとらえる。

  • 4R

     タコニンは顔を紅潮させながら前に出てきて、左ストレートと返しの右フックで拳四朗を襲う。

     しかし拳四朗はバックステップしてこれをかわし、打ち下ろしの右ストレート。タコニンはこの一撃に打ち抜かれてダウンを喫し、立ち上がったもののダメージが深く、レフェリーが試合をストップした。

  • 拳四朗の試合後コメント

    「ほんと大きな歓声でこの場にいるのが気持ちいいです。思ったよりパンチをもらっちゃって、強い選手で焦りがあったんですけど、最後きれいに倒せてよかったです。ありがとうございます。
     具志堅(用高)さんの(防衛記録の)目標があるので、まだ半分ぐらいで、まだスタート時点に立ったぐらいだと思っているので、まだ強くなりたいと思います。
     これからは強い相手とばっかり、統一戦もありますし、いろんなベルトも集めたいし、みんなにカッコいいって言われたいんで、これからも頑張ります。
     6度防衛した拳四朗です。みなさん、覚えてください。応援ありがとうございました。みなさんの応援のおかげで倒せたと思います。前回倒せなかったので今回倒せてうれしいです。強い挑戦者のみなさん、どんどん挑戦してきてください。待ってます」

見どころ

6度目の防衛戦に臨む拳四朗。相手のタニコンは経験豊富だが、自らの持ち味を生かして快勝したい【写真は共同】

 現役国内王者では最多となる、6度目の防衛戦に臨む拳四朗。28勝(22KO)3敗1分と豊富な戦績を誇るランキング1位の指名挑戦者、ジョナサン・タコニン(フィリピン)を迎え撃つ。

 軽量級と思えないパンチ力で高いKO率を持つタコニンとは過去に行ったフィリピン合宿でスパーリング(17年4月と18年4月)を経験しており、拳四朗もその強打に警戒する。

 試合に向けてはタコニンと同じサウスポーのフィリピン人をスパーリングパートナーに招いて対策。前に出てくる好戦的なタコニンだが、拳四朗は持ち味であるジャブとステップを有効に使い、相手のパンチは当てさせず自分のパンチだけを当てる自身のボクシングを展開したい。

 同階級で日本記録となる具志堅用高の防衛記録13の更新、そして団体統一戦の実現を目指す拳四朗。目標へ向けここは快勝で通りたい。

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