ジェイソン・マロニーvs.武居由樹

5/6 東京ドーム

武居が9戦9勝で王座獲得 バンタム級は4団体を日本勢が独占

ゲームスコア

大会名
WBO世界バンタム級 タイトルマッチ

J・マロニー(王者)

判定(0-3)

武居由樹(挑戦者)

試合詳細

  • リングイン

    入場口に現れた武居は笑顔を見せ、ファンの歓声を煽る。そして花道で場内の様子に再び笑顔を浮かべリングに入る。

    王者マロニーは引き締まった表情で花道に入るも、観客の声援が耳に届き表情を緩める。グローブで軽く自身の頬を叩いてからリングイン。

  • 国歌演奏

    オーストラリア、日本の順で国歌が演奏され、武居は目を閉じ精神を集中する。

    コール時、大きく息を吐き出し右手を上げたマロニーに対し、武居は静かな表情でコールを聞き、右手を上げながらコーナーで小さく回る。

  • 1R

    武居はサウスポーで右ジャブを放っていく。マロニーはこのジャブをさばきながら様子を見る。
    右ジャブを多く繰り出す武居はそこから左ボディブローに繋げるが、これが低くなってしまいレフェリーの注意を受ける。

  • 2R

    武居は距離を保ち、マロニーが出てきてもスッと下がる。マロニーの踏み込みにストレート、アッパーと合わせる武居だが、これはマロニーがブロック。
    ならばと左ボディを放つ武居だがこれも再び低くなってしまい(ローブロー)、レフェリーから減点を命じられる。

    しかし武居は再度の左ボディストレート、左ボディアッパーと攻める。マロニーも右ストレート、左フックと武居にカウンターを合わせる。

  • 3R

    武居は空間を作ってジャブと左フックで脅かす。武居は接近戦で体の強さを感じさせマロニーを押すように下がらせる。
    そして右ジャブから左ボディストレート。さらに武居は左ボディストレートを追加。マロニーはこれを嫌がる様子を見せる。

  • 4R

    武居はジャブでマロニーの前進を押さえ右ストレート。マロニーの前進に押されて倒れた武居だが、これはスリップ。マロニーも足が滑るのかスリップする。
    武居は右アッパー、左ボディとマロニーを攻める。鼻血の見えるマロニーだが、武居をジャブでとらえる。

  • 5R

    武居はやはり空間を作り、ジャブと右フック。マロニーのジャブをかわして左フックを当てる。
    そこから左ボディフックをマロニーに2発打ち込む。マロニーが出てくると武居は距離を作って右に回る。

  • 6R

    武居は右ジャブでリードし、右に回って左ストレート。マロニーが来ても小さなバックステップでかわしストレートを返す。
    圧力を強めていくマロニーに武居は右・左とボディ打ちで対抗するが、マロニーは圧力を効かせてショートアッパー、右フックと当てる。

    しかし武居も右フックをクリーンヒットしてラウンドを終える。

  • 7R

    武居がジャブでけん制。マロニーはやや強引に出てくるようになるが、武居はそこに左ボディアッパーを効かせる。
    圧を与えようとするマロニーだが、武居は左ボディ、右アッパーと放って許さない。

  • 8R

    ロープを背にしていたマロニーだが、右ストレートを当て、武居はこれに一瞬腰が砕ける。武居はマウスピースをつけ忘れており装着し直す。
    その後マロニーのコーナー側で足を滑らせる。マロニーはやはり前進を強め、これまでと逆に武居のボディを打つ。

  • 9R

    前進してくるマロニーに武居は左ボディアッパーを強打。だが、マロニーもこれを弾き負けじと前に出る。
    左フックを当てたマロニーだが、続いてバッティングに。再開して前に出るマロニーだが、武居は動いてパンチを集めさせない。

  • 10R

    両者リング中央で主導権争い。武居はジャブから左ボディアッパー。武居はなおジャブを放ちマロニーの前進を押さえる。
    右に回りながらの右フックも見せる武居。マロニーのストレートをかわし、武居は再び左ボディ。
    武居は左ボディフックを多用し、これでマロニーの出足をとめる。

  • 11R

    マロニーのストレートと武居の右アッパーが同期する。武居はリング中央に立ち、目先でマロニーのパンチをかわし、逆にジャブとストレートを伸ばす。
    前に来るマロニーを武居は右回りでさばき、ジャブと右フックを振るう。

  • 12R

    マロニーはガードを上げて前に出るが、武居はジャブとストレートで対応。フットワークを落とさず、マロニーに左ボディフック、左ストレートを振るう。
    マロニーは右ストレート、右フックと当て、被弾した武居は残り時間を気にする。マロニーはさらに左右のフックに右ショートアッパーと武居を攻め立てる。

    ロープを背に打たれる武居。ガードが落ちるが、右・左とマロニーに打ち返して試合を終える。

  • 判定

    判定は117-110、116-111、116-111の3-0で武居。9戦9勝の無敗で王座奪取を達成した。

  • 武居のインタビュー

    足立区から来た武居が東京ドームで世界チャンピオンになりました。12R結構キツくて、KOで勝ちたかったんですけど、マロニー選手が強くて、強い選手だって分かっていたので必死に練習できたし、強くなれました。マロニー選手、ありがとうございました。

     大橋(秀行)会長がチャンスをくれました。(トレーナーの)八重樫(東)さんが勝利に導いてくれました。今日は親父(幼少期からキックボクシングを教えてくれた)の古川誠一(会長)の誕生日でいつも服をあげると色や大きさが合わないと言われるんですけど、今日は文句ありますか? お誕生日おめでとうございます。育ててくれてありがとうございました

関連コラム

編集部ピックアップ