発達障害(ASD)の男性と恋愛をするときに「してはいけないこと」

MELOS -メロス-
ASDの男性と恋愛をすることになった人は、どんなポイントに気をつけるとよいでしょうか? 「してはいけないこと」視点から具体的に紹介していきます。

監修は医療法人社団燈心会ライトメンタルクリニックの清水 聖童先生です。

【MELOS】

NG1 「察してほしい」と思うこと

ASDの人は、「空気を読む」「暗黙のルールを察する」が苦手なことが多いです。

一般的な恋愛では、「いくらなんでもこれくらいは言わなくてもわかるでしょ?」という場面があるかもしれませんが、ASDの人に対してこれを求めると、すれ違いが起こりやすくなります。

【チェックポイント】
• 言葉で伝えることを意識し、曖昧な表現を避ける
• 「察して」ではなく、「こうしてほしい」と具体的に伝える

NG例
「なんでわかってないの?」(察するのが苦手なので、伝えないと気づかない)
「普通こうするでしょ?」(「普通」の感覚が違うことが多い)

OK例
「今日は疲れてるから、静かに過ごしたい」
「〇〇してくれると助かる」

NG2 感情的に怒る・曖昧な表現で責めること

ASDの人は、「相手の感情を察する」ことが苦手 だったり、「曖昧な言葉」が理解しづらいため、感情的に怒ったり曖昧な表現で責めても、そもそも意味が理解されていないことがあります。

【チェックポイント】
• 冷静に、理由を説明しながら伝える
• 感情的に怒るよりも、論理的に説明する方が伝わりやすい
• 解決策を提示する

NG例
「もういい!」(何がダメなのかが伝わらない)
「ちょっと考えればわかるでしょ?」(考えてもわからないことがある)

OK例
「この前約束したこと、守ってくれなくて悲しかったよ」
「私はこういうことをされると困るから、次からはこうしてほしい」

NG3 「好きなら〇〇するはず」と押しつけること

ASDの人は、恋愛に対する価値観や、感情表現の仕方が独特なことがあります。「好きならこうしてくれるはず」という一般的な恋愛ルールが、当てはまらないことも多いです。

【チェックポイント】
• 相手の「好きの表現」を理解する
• 一般的な恋愛の形を押しつけない

NG例
「好きなら毎日LINEしてくれるはず!」(そもそも連絡の頻度にこだわりがない人もいる)
「こっちがおしゃれしてきたのにボサボサのまま……あり得ない」(「普通」の感覚が違うことが多い)

OK例
「私は毎回LINEで話せると安心するんだけど、あなたはどのくらいがちょうどいい?」
「身なりを整えてくれるとうれしい」
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著者プロフィール

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