2025センバツLIVE! 全32校アンケート分析

【智弁和歌山】あのアイドルと対戦した選手も 全国屈指の強豪の素顔(和歌山県)

毎日新聞

帽子を投げ、センバツ出場決定を喜ぶ智弁和歌山ナイン 【藤木俊治撮影】

 第97回選抜高校野球大会が3月18日に開幕します。北海道から沖縄まで各地から出場する32校の選手・監督らを対象に主催者が実施したアンケートから、チームの魅力や今どきの球児事情を探りました。

中学時代から華々しい活躍をした選手がずらり

 春1回、夏3回の甲子園優勝を誇る全国屈指の強豪。アンケートで選手25人に「将来の夢」について聞くと、「メジャーリーガー」の回答も含め「プロ野球選手」は19人(76%)に達し、出場32校では横浜(86%)に次いで2番目の割合の高さだった。

 小学校、中学校時代から華々しい球歴を持つ選手も多く、前チームからエースを務めている渡辺颯人投手やリードオフマンの藤田一波選手は中学時代にU15日本代表に選出され、2022年にメキシコで開催されたWBSCワールドカップで4位。硬式野球の全国大会「ジャイアンツカップ」で活躍した選手も多い。

 特に、元プロ野球選手の中谷仁監督をして「打撃センスは下級生とは思えない」と言わしめ、中軸を務めてきた荒井優聖選手は、取手リトルシニア(茨城)時代にジャイアンツカップで優勝。抜群の打撃テクニックが認められ、2022年9月、「スーパー中学生」打者として、アイドルグループ「KAT-TUN」の亀梨和也さんと「1打席対決」を行った。

 舞台は巨人戦の試合前の東京ドーム。多くの観客が見つめる中、ライト前に鮮やかに運んだ。このときのことを「今まで最も印象的な事柄や思い出」の回答欄に記入している。

名門の選手たちの趣味や普段の生活は…

大会前に主催者が智弁和歌山の選手25人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】

 強豪の選手たちはどのような趣味を持っているのか。和歌山県勢同士の対決となった近畿大会準決勝の市和歌山戦で、2本の2ランを放った福元聖矢選手は「スキンケア」と回答。美容液などにこだわりがあるという。渡辺投手は「部屋を片付けること」、宮口龍斗投手は「ルービックキューブ」と投手陣の二枚看板は、一人でコツコツ進めるものを記入。複数回答では「釣り」と答えた選手が黒川梨大郎、清水大夢の両内野手ら3人いた。

 3月6日のキャプテントークでは、山田希翔主将が選手たちの食生活について紹介。「寮に食べたいものを書くところがあり、書くと全部用意してもらえる。今まで海鮮丼や、監督のチャーハンと書いた選手がいた。監督のチャーハンはすごくパラパラでおいしい」という。

 2021年夏に優勝して以降、3回出場した甲子園はいずれも初戦敗退。首脳陣は「その分、(今年のチームは)勝利に対する思いは強い」と評価する。選手たちはアンケートの「対戦したい相手」の設問に対し、約半数の11人が近畿大会決勝で敗れた東洋大姫路を挙げた。互いに8強に進出すれば、再戦できる組み合わせ。リベンジも心待ちに、大舞台に上がる。

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