【市和歌山】オフに全員で海 育んだ「一体感」で秋の全国王者に挑む(和歌山県)
大黒柱は川辺主将 エース・土井投手は制球力が光る
チームの支柱は正捕手の川辺主将。入部間もないころからリーダーシップを発揮し、チームをまとめてきた。前チームでは4番を任されるなど打力もあるが、昨秋は負担を減らすために6番に。それが奏功したのか、近畿大会準々決勝・立命館宇治(京都)戦で本塁打を含む4打数4安打3打点と活躍し、コールド勝ちに貢献した。
投手陣は、エース右腕・土井投手が安定している。制球力に自信を持ち、近畿大会全3試合に先発し、計19回3分の2を投げ、与えた四死球はわずか1だった。変化球は縦に落ちるカーブ、チェンジアップに加え、昨秋の和歌山大会の直前に習得したカットボールが有効だった。試合によっては「(投球の)7割がカットだった」と言うほど信頼している。中学時代は小園投手、松川選手と同じ貝塚ヤング(大阪)に所属し、先輩超えを狙う。2番手には最速140キロ超の本格右腕・丹羽涼介投手も控える
打線では川辺主将のほかに、半田監督が「あんなにコンタクトできる確率が高い打者はなかなかいない」と絶賛する石山大翔選手に期待が掛かる。2年生ながら中軸を任される森本選手、井上漸晟選手は好機での一打が持ち味だ。連打を望むのは容易ではないことから冬の間は走者、守備をつけたケースバッティングに時間を割き、細かな作戦を実行できるように練習を積んできた。
集大成の夏見据え 春4強目指す
川辺主将は「一戦一戦をしっかり戦って、ベスト4に入りたい」と準優勝した1965年の37回大会以来のセンバツ4強入りに意欲を示す。