ボートレース常滑の「G1開設71周年記念 トコタンキング決定戦（優勝賞金1200万円）」は10日、序盤の2日間が終了した。2日目は西からの向かい風4メートルで1Rが開始されたが、次第に弱まっていき、11R以降は南東からの追い風微風で行われた。決まり手は逃げが最多の8本、抜きが2本、まくりとまくり差しが1本ずつ。配当面では万舟券決着がゼロで、9Rの3連単5390円が最高配当だった。

　2日目は磯部誠(愛知出身・愛知支部34歳)【写真上】がまくり差しと逃げで連勝を飾った。「前半は展開が良かったですね」と謙遜したが「あそこ（狭いスペース）へ入っていけたし、モーターはしっかりしていると思います」と前節・秋山直之が優勝した51号機（2連対率41.1％）を評価していた。また、今年3回目の当地参戦もプラスになっている。「正月開催（優勝）とBBCトーナメントを参考にしてフロペラをたたいたら、いい感じになりました。足はバランスが取れています」と気持ちが高まっていた。3日目は9R2枠の1走だ。

　2日目のメインカードは12Rの「2ndドリーム」で、峰竜太(佐賀出身・佐賀支部39歳)【冒頭の写真】が深めの1コースから速攻を決めた。「前節(唐津)のインでこけているのでトラウマになっていました」と克服することができてホッとした表情。「1マークは丁寧に回りました」と振り返った。仕上がりについては「新プロペラ(初日1走目から)を調整して出足、伸びともいいし、トップクラスだと思います」と2連対率44.4％の19号機の力をしっかりと引き出している。ただ、3日目は4R6枠と10R5枠という外枠2走の試練が待っている。

　走りっぷりが目立ったのは、2日目5Rの若林義人(静岡出身・静岡支部27歳)【写真上】だ。1マーク、2マークとも全速ターン連発で勝ち星をゲットした。「（2マークは）決め打ちでいきました」と満面の笑み。「バランスが取れて全体的に中堅上位はありますし、モーター勝率（2連対率44.1％）ぐらいありそう。好きな感じです」と56号機に手応えを感じていた。また「回していっているので、回転の上がらないコンディション（気温の上昇や気圧の低下）の方がうれしいです」と3日目以降への明るい見通しを口にした。3日目は2R2枠と11R5枠の2走だ。

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