岩井千怜が逆転V 2年連続で開幕戦を制す
2位と2打差の通算8アンダーで迎えた16番・パー3、岩井千怜は迷いながらも5番アイアンを手にする。「ピンまでは195ヤード、右からのフォローだったので、ピンの右に打ち出して風に乗ればいいなと思って打ちました」。力みのないスイングから放たれたボールはイメージどおり、緩やかに左へ曲がる弾道を描く。グリーンエッジから3ヤード先に着弾すると、ピンに向かってスルスルと転がり、30センチ手前に止まった。それを沈めてこの日6つ目のバーディーを奪う。
「16番のバーディーで優勝を確信しました。ショットの感触も良かったですし、パーフェクトな1打でした」。この時点で2位以下に4打差をつけると、最終18番パー5でもバーディーを奪い、通算10アンダーでフィニッシュ。1打差の2位で最終日をスタートしたが、見事な逆転劇でRKB×三井松島レディス(23、24年)以来、2度目の大会2連覇を飾った。
「最終日は攻めていこうと決めていましたが、プレー中は1打1打に集中することだけを考えていました。その結果、2連覇することができて本当にうれしいです」。今季は米女子ツアーが主戦場となるが、新たなる舞台でのシード権獲得、初優勝に向けても大きな弾みがついた。
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