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【聖光学院】大敗受け止めて前へ 史上屈指のしぶとさで誓うリベンジ(福島県)

毎日新聞

左横手の大嶋、本格派右腕の管野が軸

大嶋哲平投手(左)と管野蓮投手 【渡部直樹撮影】

 昨秋の東北大会では決勝で青森山田の連覇を阻み、7年ぶりの頂点に立った。しかし明治神宮大会では、東洋大姫路に0-10で完敗。斎藤監督は「体格もパワーも全然違う。自分たちの立ち位置を思い知らされた試合だった」と悔しさを味わっただけに、一冬越えてつけた力をもとに甲子園での奮起を期待する。

 投手陣は、左横手の大嶋投手と本格派右腕の管野投手が軸となる。大嶋投手は、最速130キロ前後だが球の出どころが見づらく、スライダーやチェンジアップなど多彩な変化球を操る。東北大会は背番号10ながら全4試合に先発し、試合を作った。

 背番号1を背負った管野投手は、角度ある直球が持ち味だ。東北大会で登板した3試合全てで救援し、無失点と安定した投球を披露。ピンチの場面を何度も救い、マウンド度胸がある。先発もできるだけに起用法が注目だ。

あの日の屈辱を忘れないように

明治神宮大会で東洋大姫路に敗れ球場を後にする聖光学院の選手たち 【渡部直樹撮影】

 攻撃では、犠打や内野安打を得点につなげる。走塁技術や小技にも磨きをかけ、1点をもぎとる野球を目指している。東北大会では仙台育英(宮城)、青森山田といった強豪相手に1点差で競り勝つしぶとさも際立った。

 公式戦での打率が4割を超えた菊地政善選手と竹内主将、5割をマークした坂元壱選手の勝負強さが光った。菊地選手はチームで唯一、昨夏の甲子園を経験するなど思い切りのいい打撃が持ち味。東北大会決勝では決勝点となる適時打を放つなど、チーム最多に並ぶ11打点を記録した。

 グラウンドのスコアボードには、五回コールド負けした明治神宮大会の試合の得点が掲げられている。選手はあの日の屈辱を忘れないようにして成長につなげてきた。斎藤監督も「もう一回り、二回り力をつけてくれるだろう」と話すように、各自が課題に向き合い、一冬かけて全国の強豪校にも負けない体作りに取り組んできた。

 竹内主将は「全員が同じ気持ちで一つの目標に向かう時に出せるエネルギーの強さがチームの強み」と自信を見せる。過去6回出場したセンバツでの最高成績は、2013年の第85回大会の8強。それ以降は2勝目が遠いが、冬場に蓄えたエネルギーを春の聖地で存分に発揮して歴史を塗り替える。

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