【聖光学院】大敗受け止めて前へ 史上屈指のしぶとさで誓うリベンジ(福島県)
左横手の大嶋、本格派右腕の管野が軸
投手陣は、左横手の大嶋投手と本格派右腕の管野投手が軸となる。大嶋投手は、最速130キロ前後だが球の出どころが見づらく、スライダーやチェンジアップなど多彩な変化球を操る。東北大会は背番号10ながら全4試合に先発し、試合を作った。
背番号1を背負った管野投手は、角度ある直球が持ち味だ。東北大会で登板した3試合全てで救援し、無失点と安定した投球を披露。ピンチの場面を何度も救い、マウンド度胸がある。先発もできるだけに起用法が注目だ。
あの日の屈辱を忘れないように
公式戦での打率が4割を超えた菊地政善選手と竹内主将、5割をマークした坂元壱選手の勝負強さが光った。菊地選手はチームで唯一、昨夏の甲子園を経験するなど思い切りのいい打撃が持ち味。東北大会決勝では決勝点となる適時打を放つなど、チーム最多に並ぶ11打点を記録した。
グラウンドのスコアボードには、五回コールド負けした明治神宮大会の試合の得点が掲げられている。選手はあの日の屈辱を忘れないようにして成長につなげてきた。斎藤監督も「もう一回り、二回り力をつけてくれるだろう」と話すように、各自が課題に向き合い、一冬かけて全国の強豪校にも負けない体作りに取り組んできた。
竹内主将は「全員が同じ気持ちで一つの目標に向かう時に出せるエネルギーの強さがチームの強み」と自信を見せる。過去6回出場したセンバツでの最高成績は、2013年の第85回大会の8強。それ以降は2勝目が遠いが、冬場に蓄えたエネルギーを春の聖地で存分に発揮して歴史を塗り替える。