ボートレース戸田では11日に「G1第70回関東地区選手権」の予選3日目が行われた。強い追い風のため、全レースで安定板を装着。3R以降は2周戦となった。

　シリーズ折り返しの3日目を終えて、得点率トップに立っているのは土屋智則(群馬出身・群馬支部40歳)【写真下】。派手な舟足ではないが、出足系に力感をつけたレース仕様の仕上げでここまで5戦オール舟券絡み。4日目の予選最終日に残す枠番は11R1号艇の1走のみと、シリーズリーダーのポジションが見えた状況だ。この11R、2号艇には地元の大エース桐生順平がいて強敵とはなるが、一戦集中の1コース戦で土屋が予選首位通過をめざす。

　土屋智則の姉である土屋千明(群馬出身・群馬支部42歳)【冒頭の写真】も、今節は戸田現行モーターのエースである47号機に乗艇し奮戦している。3日目は1R3号艇で3コースから豪快にまくり先制。5コースの畑田汰一にまくり差されて2着になったが、積極的なレースで充実ぶりをアピール。

　土屋千明は続く後半の9R1枠戦は、追い風12メートル・波高10センチという厳しい水面コンディションの中で、見事に逃げ切って今節2勝目。インタビューでは「風がすごかった～。でも(1マークを)こんなにグリッとしっかり回れているのは、パワーのおかげだと思います」と相棒の47号機を称賛。現在得点率7.20で、予選6位タイにつける健闘ぶり。予選4日目は5R4号艇の1回走りと、予選突破は目前となっている。準優勝戦好枠へ向けて1つでも上位着を!の思いで挑む。

　予選ラストデーへ向けてのポイント状況の方だが、現在首位の土屋智則を追って、須藤博倫、関浩哉、佐藤翼、中田竜太らが予選トップを狙う上位の陣容だ。地元勢の善戦が光るが、中でも気合満々のレースとコメントで沸かせているのが佐藤翼(埼玉出身・埼玉支部36歳)【写真下】だ。

　今節の佐藤翼は「(SG)クラッシックの権利だけを狙ってきた」と開幕日に宣言。優勝者のみが獲得できる3月に開催される若松SGボートレースクラシック出場へのラストチャンスへ、こん身の走りを見せている。モーターの仕上がりも「日増しに良くなって、いい方ですよ」と納得の表情。3日目12Rの1号艇で勝利後の公開インタビューでは、ちびっ子ファンからの声援に感激。自らのリストバンドにサインをしてプレゼント。さらに気合も乗って、予選4日目は7R6号艇という試練の枠へと挑んでいく。

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