ゲームチェンジャーでは終わらない。自分の個性を生かし、先発奪取へ

ルリーロ福岡 原田選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

今季未勝利のルリーロ福岡(以下、LR福岡)は、全勝で首位を走る強敵に挑んだが、結果は5対66と大敗した。開始8分、ラインアウトからモールで先制を許し、その後もフィジカルバトルで劣勢を強いられる展開が続く。ラインスピードの速いディフェンスで対抗を試みたが、「全体的にペナルティが続き、自滅してしまった」と豊田将万ヘッドコーチ。相手のペースを崩せず、ペナルティ数が相手の倍近い20に達し、長く守勢に回る時間が続いた。

その中で、光を放ったのが“21番”の原田脩平だった。“流れを変える選手”として、後半12分にピッチに立つと、素早いボール出しと展開力で攻撃を活性化させた。原田はベンチから「相手チームのアタックやディフェンスの動き方を観察し、ギャップを見極める。自分が試合に入るときには何をすべきか整理しておくことが大事」と試合の流れを変える役割を果たした。

しかし、この試合も一矢報いるにとどまった。原田は「流れを変えることはできたと思うが、結果としては勝利につながらなかった」と悔しさを見せながらも、前向きな姿勢を崩さない。「チームとして勝てるように、これからもっと努力していきたい」と成長を誓った。

同じポジションにはキャプテンでありゲームメーカーでもある三股久典が君臨している。原田は「ヒサさん(三股)はゲームコントロールやラグビー理解度がしっかりしている選手。ただ、同じタイプのスクラムハーフが出ても、それでは試合の展開は変わらないので、自分らしいプレーを意識している」と語り、自分の個性を生かすことを心掛けている。

先発出場への思いは強く、「いつまでも21番を着けるわけにはいかない。もっとラグビーの理解度を高めて、先発で戦えるプレースタイルを身に付けたい」と意気込みを語った。また、「いま与えられている役割をしっかりと果たし、結果につなげることが大事。その結果が出れば、次のステップに進める」と信じている。

LR福岡は、現在リーグ戦5節終了時点で未勝利という厳しい状況だが、原田は「ペナルティを減らし、ボールキープをしっかりして攻撃につなげることが大事だと思う」と冷静に前を向く。リーグワン参戦初年度の厳しさを痛感しながらも、「チームの状況は少しずつ改善されている。次の試合で絶対に勝利を」と自信をもって次節に臨む。

(柚野真也)
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