松山英樹は体調不良だったそうだ。
それでも新記録の35アンダーで勝ち切る強さ。

通算11勝目で、後に続くものたちにも改めて、最高峰で戦い続けるプライドを示した。

先週のPGAツアー開幕戦「ザ・セントリー」が行われたハワイのマウイ島は、一昨年の大規模な山火事で甚大な被害が出た。

松山は、PGAツアーのV会見で「このコースでまたプレーできるかわからなかったですけど昨年は無事開催できて。ここでいつか勝ちたいと思っていたので。それが今年になってよかったなと思います」などと当地の方々に改めて思いを寄せ、「ハワイで2つとも勝ちたいなと思っていたのでそれが達成できてよかったな、と思います」と、2022年の「ソニーオープン（ワイアラエCC・オアフ島）」に続くハワイでの2勝目を喜んだ。

今度は大会2勝目と共に、2週連続優勝に挑む。今週開催の「ソニーオープン」には、後輩たちも乗り込んでくる。

昨季、欧州・DPワールドツアーの資格で本格参戦し、シード権を獲得した久常涼（ひさつね・りょう）に続いて、今季は同ルートをたどって星野陸也（ほしの・りくや）がやってくる。

また、大西魁斗（おおにし・かいと）は米二部コーンフェリーツアーから勝ち上がり、昨季賞金王の金谷拓実（かなや・たくみ）は、最終予選会を突破しての参戦だ。

そのほか、昨季賞金2位の平田憲聖（ひらた・けんせい）と、アマプロ通算2勝の杉浦悠太（すぎうら・ゆうた）に加えて、アマチュアの松山茉生（まつやま・まお）さんは、スポンサー推薦を受けてPGAツアー初出場を果たす。

歴史的偉業を手に7人を迎え入れる。
「まだ自分の目標には達していない。ここで話すことではないが、自分のなかでゴールはある」という松山。
「来週に向けて、またいい準備がしたい」と、歓喜の瞬間さえ変わらず静かに意気込んだ。