超プロ野球 ULTRA 出場選手に聞く

DeNA・東克樹語る手負いの日本シリーズ、指笛騒動、新年の決意 「体感被打率は8、9割」天敵封じて200回狙う

加賀一輝

抑えたい打者は「小園海斗」

 来たる2025年シーズンについても話を聞いた。

「倒したい相手・抑えたい打者」について聞くと、東は「小園!」と即答。広島の好打者・小園海斗である。

「めちゃめちゃ打たれてる。体感被打率は8割、9割」と本人が話すように、昨季は打率.519(27打数14安打)とかなり打ち込まれた。23年までの通算対戦打率は2割を切っており(21打数4安打)急にカモにされた形だが、「今季はゼロに抑えたい」と闘志を見せる。

 併せて、チームと個人の目標についても聞いてみた。

「チームの目標は、3位からの下克上で日本一になったので、次はリーグ優勝からの日本一を。全員が同じベクトルを向いてやっていくことが大事かなと思います。個人としてはしっかり1年間ローテで回って、2024年以上のイニングを投げられたらいいかなと思います」

 200イニングですか? と尋ねると、「それぐらいですね。目標としては1回投げてみたいです」と東は答えた。

 昨季のペースなら、単純に毎試合1イニングずつ増やせば到達する。だが、そんな簡単なことではない。セ・リーグで200投球回以上投げたのは、2018年の菅野智之(巨人、今季よりオリオールズ)まで遡る。投手分業化が進んで久しいNPBにおいて、達成が困難な記録の一つだ。

 投球回を増やすには、序盤に試合を壊さないこと、球数を少なくしてイニングを稼ぐことなどが考えられる。東の持っているゲームメイク能力、コマンドの高さなら不可能ではないだろう。

 どれだけのイニングを投げて、チームを優勝に導くか。2025年の東を見る上で、ポイントが定まった。

番組情報

【(C)読売テレビ】

プロ野球のスター選手が一堂に会する、スペシャルイベント『大和地所スペシャル 超プロ野球 ULTRA』。セ・パ12球団のチーム対抗戦で、“もう一つの日本一決定戦”を大阪城ホールで開催!

1985年にスタートし40回記念となる今回は、超豪華な出場選手たちがさらにパワーアップしたさまざまな競技や特別企画に挑戦!
プレミア12の舞台で活躍をみせた広島東洋カープ・小園海斗選手、
東北楽天ゴールデンイーグルス・早川隆久投手、千葉ロッテマリーンズ・佐藤都志也選手、さらにチームを4年ぶりのリーグ優勝へ導いた読売ジャイアンツ・大勢投手など、
2024年のプロ野球を盛り上げたスーパースター達が大集結!
“今” “ここ” でしか見られない選手たちの活躍をお楽しみに!


2025年1月5日(日)午後2時〜

読売テレビ・日本テレビ系 全国ネットで放送

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著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

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