見ていて楽しいSA広島のラグビー。無論、それは選手たちも──

マツダスカイアクティブズ広島 アンドリュー・デビッドソン選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

開幕戦の『広島ダービー』でマツダスカイアクティブズ広島(以下、SA広島)の新戦力たちが躍動した。

リーグワンのデビュー戦でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出される活躍を見せたアンドリュー・デビッドソンは、顔いっぱいに笑みを浮かべて試合を振り返る。

「素晴らしいゲームでした。チームメートと一緒にしっかりタックルもキャリーもできたし、何より楽しめたことが一番良かったです。最初の試合で自分がプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれてとても光栄です」

SA広島のディビジョン2に昇格したいという強い思いに心を動かされて来日することを決めたスコットランド出身のフォワードは、「ラグビーをまず楽しみたいし、D2に昇格する目標は何としても達成したいと思っているけど、みんなが掲げた目標に向けてしっかりと練習している。ここはとても居心地がいい」と言って準備を続けている。今節も力を存分に発揮してくれるはずだ。

ルーキーの福山太陽にとっても会心のデビュー戦だった。

「チームみんなでいいディフェンスができて、個人的にも活躍できて良かったです。タックルが得意なので何回もタックルに行こうと思っていました。うまく決まって良かったです」

大学卒業後も大好きなラグビーを続けるため、リーグワンの各クラブに自分のビデオを送って可能性を模索した。その中で好評価をくれたSA広島への入団が決まり、ラグビーをできることがうれしくて仕方ない23歳は、「自分は体が小さいけど、でっかいヤツを止めるのが本当に楽しい。次の相手は外国人選手がキープレーヤーになると思うので、そこにしっかりとタックルしていきたいです」と勇んでいる。

次の試合を待ち遠しく思っているのは新加入選手たちだけではない。30歳になって新シーズンを迎えた﨑口銀二朗も「今季は自分のことに集中して、まず自分が楽しめるように準備してきたことで、非常に良い状態で開幕を迎えることができた」と言い、「若い選手たちも伸び伸びと楽しくやっているように見える。みんながやっていて楽しいと感じられているんじゃないか」と充実感を覗かせる。

今季のSA広島は選手みんながラグビーを楽しんでいる。だから、試合を見ていてもとても楽しいのだ。

(寺田弘幸)

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