専門家監修「ヒートショック診断テスト」、3個以上当てはまると危険サイン!

MELOS -メロス-
 「ヒートショック」とは、急激な温度差によって血圧の急な乱高下が引き起こされ、失神、脳卒中や心筋梗塞などの疾患が起こることを指します。

リンナイ調べによると、ヒートショックの認知度は7割ありましたが、地域別では鹿児島、大阪、奈良で低い傾向にあるそう。

ヒートショックの危険度について、お風呂ドクター・早坂先生監修の「ヒートショック診断テスト」とともにチェックしてみましょう。

早坂 信哉先生
東京都市大学人間科学部学部長・教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『おうち時間を快適に過ごす 入浴は究極の疲労回復術』(山と溪谷社)、『最高の入浴法』(大和書房)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。

【MELOS】

お風呂ドクター・早坂先生監修! ヒートショック診断テスト

1. お風呂に入る前よりお風呂の後に水分をとる
脱水は血液の粘り気を増やし、血のかたまり(血栓)ができやすくなります。心筋梗塞をひき起こしやすくなることから、入浴前にもコップ1~2杯の水分をとりましょう。

2. できるだけ食後すぐにお風呂に入る
食後すぐに入浴すると、本来消化器官に血液が集まるべきタイミングなのに、皮膚へ血液が集中し、消化不良の原因となります。食後は1時間程度空けることが望ましいです。

3. 家族に声をかけずにお風呂に入る
ヒートショックが怖いのは意識を失いお風呂でおぼれてしまうことです。異変に気付いてもらいやすいよう、入浴前には家族に声をかけましょう。

4. お風呂場が寒くても我慢する
急激な温度変化により血圧が乱高下します。昨今の光熱費アップに伴い節約の意識が高まっているかもしれませんが、健康のためにも入浴時は室温に気をつけましょう。

脱衣所とリビングの温度差は5℃以内がベストです。

5. お風呂に入ったらすぐに湯船に浸かる
かけ湯で徐々に身体を慣らしましょう。血圧の急激な上昇を防ぎます。

6. あつあつの湯船に浸かる
体温が上がりすぎて意識障害に陥る可能性があります。血圧も上がります。

7. 湯船から出るとき立ちくらみすることがある
めまいや立ちくらみは、急激な血圧低下によるものです。若い方でも起こり得ます。立ちくらみで転倒して大けがをすることもあるので気をつけましょう。

8. 湯を張るときは湯船にふたをする
もったいないと感じるかもしれませんが、湯船のふたを外して湯を張ることで、浴室内の温度を上げることができます。

9. サウナに行ったら水風呂に入る
体温を上げた後、一気に水風呂で身体全体を冷やすと、若い方でもヒートショックの危険があります。水風呂に入る場合は、手足からゆっくりと水をかけて身体を慣らしましょう。

3個以上チェックがついた人は「ヒートショック予備軍」

チェック数が3個以上だった人は「ヒートショック予備軍」
2個以下は「問題なし」


ヒートショックについて、早坂先生は以下のようにコメントしています。

「浴室暖房機があれば安心ですが、設備がない場合でも、湯船のふたを外すことや、家族で声を掛け合うなど、で きることから始めるのが大切です。若い方でも血圧の急な低下による立ちくらみは起こります。湯船から出るとき は、手すりにつかまってゆっくり立ち上がりましょう。また、湯船から立ち上がる前に手に水をかけると、交感神経の刺激になり血圧の低下を防げます」(早坂先生)
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