「有酸素運動は老ける」説、トレーナーが解説!活性酸素やストレスホルモンのデメリット

MELOS -メロス-
「有酸素運動をすると活性酸素が出るから老ける」という噂、聞いたことはありませんか? これが本当だったら、有酸素運動をやっていいのかと不安になりますよね。この噂について、なか整形外科リハビリテーションクリニックのトレーナー・佐藤舞さんに聞いてみました。

【MELOS】

「有酸素運動をすると老ける」って本当?

有酸素運動をすると老けるかどうかは、どちらとも言えません。

運動をすることで、活性酸素という代謝成分が産生されます。活性酸素が発生すると、体の酸化が起き、以下のような老化現象が生じる可能性があるのです。

・肌荒れ(シミやシワなど)、肩こり、慢性疲労、高血圧など

しかし、有酸素運動には抗酸化能力もある
しかし、有酸素運動することで、生まれた活性酸素を防御する「抗酸化酵素」を誘導し、酸化ストレスの増大に対応できると考えられます。

つまり、有酸素運動ひとつで、「老化」と「抗酸化」の2つを打ち消しあう大事な代謝過程となるのです。

キツすぎる、度を越えた長時間は避ける

上記で説明した内容は、どちらも意思とは反して起こる人体の日常的な反応です。しかし、運動の量は自分自身でコントロールできるものです。

過剰な強度、度を越えた長時間の有酸素運動ではなく、自身で計画的に目標に沿った適切な量で調節し、やりすぎに注意して行うと老化を防止できるでしょう。

有酸素運動はメリットも数多くある

活性酸素の発生の他にも、自律神経的な面から運動をすることで「コルチゾール」というストレスホルモンが分泌されます。

同じく加齢のメカニズムとして正しいですが、このホルモンは脂肪を分解した際に産生されたりなど脂肪燃焼という観点からは大事なホルモンです。

悪い面に注目すると悪者にもなりますが、視点を変えると運動は、ストレス発散や自律神経のバランスを整える、また脂肪燃焼など、老いとは裏腹な良い面もたくさんあるかと思います。
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