人気アマが試打!テーラーメイド最新「P770 アイアン」をヘッドスピード別に打ち比べてみた
【スポナビGolf】
見た目から分かること
【スポナビGolf】
構えて上から見ても、グースはほぼなくストレートに近い印象。これもあってか、前作よりシャープに見えますね。トップブレードの厚みはそこそこありますが、よくある飛び系のアイアンとは別物です。構えてみて気づくのが、ややアップライトに感じること。捕まりはよくなると思いますが、左へ飛ぶことが気になってくるとライ角の調整も視野にいれたいところです。
ソールを見てみると、7番までのロングアイアンには貫通型スピードポケットが搭載されています。球の上がりやすさにも影響するのでロングアイアンにはありがたい構造ですね。
パッと見ではマッスルバックのようなカッコ良さですが、いざ打ってみるとマッスルバックとは全く違う性能をしているので見た目以上にラクなクラブだと思います。
ヘッドスピード別に打ってみた!
ご自身に近いヘッドスピードを参考にしてみてくださいね。
●クラブスペック
長さ 37インチ
ロフト 33度
ライ角 62.5
シャフト N.S.PRO MODUS3 TOUR 105 (S)
・ヘッドスピード40m/s前後
【スポナビGolf】
とにかく球の上がりやすさを1番に感じます。それでいて初速もしっかり出ているので飛距離につながりますね。
捕まりは悪くなくストレートから、ややドローに。シャフトの影響もあり捕まらずに右に抜けることは一度もなく、一貫して同じような弾道が連発するので打っていて安心感がありました。
スピン量も安定していたので、高弾道でキャリーが稼げて、いざグリーンに乗るとしっかりと止まってくれるような弾道になるのではないでしょうか。飛距離性能も高いので打っていて楽しくなるアイアンです。
・ヘッドスピード36m/s前後
【スポナビGolf】
こちらのヘッドスピード帯でも、やはり際立つのは弾道の高さです。若干スピン量の平均値は下がったのですが飛距離という面だけで見れば還元されていると思います。
安定感も抜群で、球の上がりやすさを求める方や、ある程度操作をしたい方、飛距離を出したい方まで幅広く使えるクラブだと思います。
むしろ欠点はなんだろう?と思えるほどいいクラブですね。
体感的にスピードポケットを感じることは難しいですが、しっかりと弾道の高さが出ているところや、やや下目で薄い当たりでも高弾道になるので効果はあると思います。
・ヘッドスピード33m/s前後
【スポナビGolf】
全体的に見ても決して悪い数値ではありませんが、このクラブの特徴を活かしきれているかと言われると疑問です。ヘッドスピードはある程度(ドライバーで43m/s以上)必要に感じますね。
そういう方には、例えば同社の「P790」の方が合うでしょうし、もう少し楽に打てるアイアンもあるので、ややオーバースペック気味に感じました。それでもどうしても使いたい方は、シャフトを少し軽めのシャフトにカスタムしてみるといいかもしれませんね。
方向性に関しては一貫しているので、飛距離を求めないのであれば全然アリな選択です。
気になるところ
ただ、感覚的な要素でいうと、打感はかなり好みが分かれるでしょう。柔鉄鍛造特有の柔らかくボールが潰れるような分厚い打感が好みの方には、どうしても違和感があると思いますね。打感の表現は難しいのですが、パチっと軽い打感で打音は少し響く金属音がします。
とはいえ、打球に大きく影響する部分でありませんし、むしろデータに関してはかなり良い数値が出ていると思うので慣れてしまえば心地よい打感になっていくのかもしれません。そもそも中空構造なので期待するべきポイントではないのかもしれませんね。
まとめ
何度も言いますが、とにかく高弾道が特徴で初速も速く飛距離もしっかりと出していけるクラブです。打感は中空構造特有の弾き系の軽い打感なので、好みの方もいれば苦手な方もいると思いますが、そこも目を瞑っても良いと思えるほどいいアイアンだと思いました。
ヘッドスピードがさほど速くない方でも打てなくはないのですが、もう少し楽に飛ばせるクラブはあると思うので無理に使う必要はないのかなと思います。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
テーラーメイドの人気アイアンをチェック
【スポナビGolf】
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ