さつまいもについてる「黒いもの」はカビ?食べてもいい?管理栄養士に聞いた

MELOS -メロス-
「さつまいもを食べようと思ったら、カビらしきものが……」、これってきっとあるあるな状況ですよね。でもこの「カビらしきもの」は本当にカビなのでしょうか?

株式会社Luce・健康検定協会所属の管理栄養士・食育栄養インストラクター、神原李奈さんに聞きました。

【MELOS】

さつまいもにカビらしきものが……これって何?

さつまいもの皮についている黒いものの正体は、さつまいもに含まれる「ヤラピン」という成分が皮に付着して、黒く変色したものであることが多く、カビではありません。

ヤラピンは、空気に触れると黒く変色します。収穫時、端を切り揃える際に、断面から滲み出たヤラピンが、皮の部分に付着することがあります。その結果、さつまいもの表面が黒くなることがあります。

「さつまいもの皮についている黒いものは蜜で、甘い証拠!」と思っている人がいますが、残念ながら皮についているものの多くはヤラピンです。

「さつまいもを切った時に出る黒い斑点」はカビ?

さつまいもを切った時に黒い斑点がある場合、内部褐変症の可能性があります。原因ははっきりと分かっていませんが、体への害はないと考えられています。腐っていると思われやすいですが、腐っているわけではなく、腐敗臭はしないのが特徴です。

さつまいもの内部褐変症は、以下で起こることが多いです。

・300g以上の大きなもの
・高温、乾燥の条件で保管


内部褐変症は、切ってみないと分からないため、自宅でカットして初めて気づくパターンが多いでしょう。

なお、さつまいもを切ってしばらくすると現れる黒い斑点の正体も、ヤラピンという成分でカビではありません。ヤラピンは、切ってすぐの時は白い液体ですが、空気に触れると黒くなり、斑点状になります。
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