<国内男子ゴルフ>逆転・賞金王の金谷も称えた平田憲聖の頑張り

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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30人の頂上決戦・賞金レース決着へ「ゴルフ日本シリーズJTカップ」

11月28日ー12月1日 東京よみうりカントリークラブ(東京都)7002yard・par70 ▼ 1日・大会最終日

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平田憲聖(ひらた・けんせい)は、288万9657円差の賞金1位で来て、大会17位で逆転され、516万2750円差の2位に。
初の賞金王を逃した。

「もちろん悔しい」と、平田。
「でも、最後良い形で接戦にはなりましたけど、最終的には僕と金谷さんとの差は大きいと感じている」。

金谷と6打差の13位タイで3日目を終えた時点ですでに状況は厳しかった。
スタートの1番で約2メートルのチャンスを沈めて一瞬、優位な立場になったが4、5番の連続バーディで再び不利に。
その後は、挽回の機会も少なく、足踏みを続けたまま終戦した。

7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で今季初Vを飾り、9月には「フジサンケイクラシック」に続いて韓日亜共催「Shinhan Donghae Open」で2週連続Vを達成した。
さらに地元開催の「パナソニックオープン」で“月間3勝”するなど今季4勝を飾った。

また今季は全試合出場で唯一、予選敗退ゼロ。
それでも届かなかった。

丸2か月間、賞金1位を走ったが、10月以降の試合で、9月までの勢いを維持できなかった。
金谷に徐々に詰め寄られ、前週には288万9657円差まで縮み、最後の最後に抜かされた。

「今週に関しても、金谷さんは本当に素晴らしいプレーをしていた。この結果は今週だけで決まったわけではなく、1年を通しての結果」と、潔く言った。

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最後の最後に初戴冠は逃したが、元来、あまり口かずの多くない選手が今季、一番近しい人を驚かせたひとつが、シーズン途中に賞金1位の自覚から、「賞金王を狙います」と、はっきりと口にし出したことだ。
それに今季シーズン途中には、欧州ツアー転戦を始めた桂川と交代する形で、選手会理事に就任。
「先輩方に教わりながら盛り上げたい」と、積極的にイベントにも参加してきた。

石川遼の史上最年少Vに憧れプロの道を選んだ自分を“遼くん世代”と呼び、石川の今季2勝はもちろん、先輩・後輩問わず、Vセレモニーに参加。
今季の最多勝利で祝福を受けてきた分だけお祝い返しも怠らず、ついに敗れた今季最終戦でも、「金谷さん」と呼びかけ自ら歩みより、賞金王を抱擁。

金谷は、「主役は平田選手だと思う」と、言った。
「本当に、平田選手が引っ張ってくれたと思うし、おかげでみんながレベルアップしたと思うし、平田選手のおかげでみんな頑張れた」と、称えた。

「自分のプレーで男子ゴルフを盛り上げられたのなら良いこと」と、平田。

「結果には満足していないですし、本当にたくさんの方に応援していただいたので。結果で恩返しがしたかったので、そこは納得できる形ではないですけど、自分のプレーには、1年間よく頑張った、と言いたいです」。

報道陣に向けて「1年ありがとうございました」と折り目正しく締めくくったが今年はまだ、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」終了時点の賞金1位で獲得した米ツアー最終予選会の挑戦が残っている。
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