「プロテインは太る」は嘘?今さら聞けないプロテインの誤解と新常識
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そんな噂を聞いたことはありませんか?
健康のために飲んでいるプロテインが、実はからだに悪影響を与えているかもしれないと思うと不安ですよね。
この記事ではプロテインについての正しい知識をお伝えし、安心して取り入れる方法をご紹介します。
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1.その常識、実は誤解である可能性も
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そんなプロテインですが、「実は太るらしい」「腎臓に悪い」という話を一度は耳にしたことがあるかもしれません。
こうした巷に広がる常識のなかには、科学的根拠が十分でないものもあるのです。
誤ったイメージに惑わされず、正しい知識でプロテインを上手に取り入れるようにしましょう。
2.プロテインにまつわるよくある誤解
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2-1.プロテインは腎臓に悪い?
「プロテインを飲み過ぎると腎臓に負担がかかる」という話がありますが、健康な人が適量を摂取する分には問題がないとされています。
なぜこうした誤解がうまれたのかといえば、疾患をもった人を対象とした研究のなかに、プロテインが腎臓に影響を与える可能性が示唆されたものがあったためと考えられます。
つまり、健康な人が適度に摂取する分には、大きな負担にはならないといえるでしょう。(※1)
2-2.摂りすぎると体脂肪が増える?
プロテインを摂ると体脂肪が増えるという心配もありますが、プロテインを飲んだからといって、すぐに脂肪が増えるわけではありません。
体脂肪が増えるかどうかは、摂取量と消費カロリーのバランスが大切。
たとえば「糖分がたくさん含まれたプロテインを大量に摂ったのに全く運動しない」といった行動が続くと、余分なカロリーがからだにたまり、体脂肪が増えることがあるのです。(※1)
「筋トレ後はなるべく早く、1時間以内にプロテインを飲む」という人も多いかもしれませんが、必ずしも1時間以内である必要はないと考えられます。
たしかに、「筋トレ後は速やかにプロテインを摂るべき」とする考えは、2001年頃から急速に広まってきました。
しかし最近の研究では、いかに早く摂取するかよりも、1日のたんぱく質の摂取総量のほうが大切だと考えられるようになっています。(※1)
2-4.肉類(動物性たんぱく質)は健康に悪い?
動物性たんぱく質は健康によくないという意見もありますが、これはあくまでもハムやソーセージといった加工肉の話です。
加工されていない肉の場合は、適量をバランスよく摂ることで筋肉の維持や免疫力向上など健康に役立つ効果が期待できます。(※1)
3.運動しなくてもプロテインは重要!
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たんぱく質はからだを構成し、さまざまな機能を調節するうえで欠かせない栄養素。
不足すると、免疫力や筋力の低下など悪影響を及ぼします。
食事だけでたんぱく質を摂取するのが難しい場合は、プロテインの力を借りて効率よくたんぱく質を摂取しましょう。
4.健康なからだづくりには漢方もおすすめ
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漢方薬は心とからだの機能を整えるので、今の症状を改善するだけでなく、健康を維持することも目的としています。
日々の健康の維持には、
・消化・吸収機能を高めて栄養を全身に届け、心とからだを元気にする
・血流をよくして栄養を全身に届ける
・自律神経を整えて睡眠の質を上げる
といった生薬を含む漢方薬を選びましょう。
●補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の動きをよくして体力を回復させ、元気を取り戻します。
●加味帰脾湯(かみきひとう)
胃腸の機能をよくして全身に栄養を行きわたらせるとともに、精神を安定させることで、疲労倦怠や不眠に働きかけます。
5.安心してプロテインを取り入れよう
たんぱく質はからだにとって重要な栄養素ですので、今のご自分の状況や体調に合わせてプロテインを活用しましょう。
参考サイト
(※1)Antonio, J., Evans, C., Ferrando, AA, Stout, JR, Antonio, B., Cintineo, HP, … Kreider, RB (2024). タンパク質補給に関するよくある質問と誤解:科学的証拠は実際に何を示しているのか?国際スポーツ栄養学会誌、21 (1). https://doi.org/10.1080/15502783.2024.2341903
[文:あんしん漢方]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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