薬剤師が教える「白湯の作り方」。普通のお湯との違いは?

MELOS -メロス-
白湯の効果をきちんと得るためには作り方が大切です。水道水かミネラルウォーターでも大きく変わります。ライフスタイルに合わせた方法で取り入れていきましょう。

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師の中田早苗さんが解説します。

【MELOS】

水道水で作る場合

日本の水道水は少量ですが塩素(カルキ)やトリハロメタンなどが含まれています。東京都水道局は「生涯にわたり摂取しても健康に影響が生じない水質基準」としていますが、気になる人は5分程度しっかりと沸騰させるとよいとのことです(※)。

(※)東京都水道局 水道水の安全性・その他

大きな泡が出るくらい沸騰したら、弱火にして10~15分沸騰させ続けます。

【MELOS】

カップに移し、50~60℃になるまで冷まします。

【MELOS】

フーフーと息を吹きかけずに飲めるくらいがベストな温度です。やかんなどで1日分を作って保温機能の高い水筒などに入れると、毎回作る手間を省くことができます。

浄水器を使用してもOK
浄水器を設置すれば、塩素やトリハロメタンなどをろ過してくれるので、沸騰の手間を省くこともできますが、塩素が抜けると雑菌が繁殖する可能性が高くなるので、翌日に持ち越すのは控えましょう。

ミネラルウォーターで作る場合

ミネラルウォーターは沸騰させて不純物を取り除く必要がないため、電気ケトルで沸かしても問題ありません。

電子レンジなら600Wで1分半程度で作ることができます。水道水で作った場合と同じく、温めた後に息を吹きかけずに飲める温度にまで冷ましましょう。

起きてすぐや寝る前に飲む場合は「軟水」がおすすめです。硬水は健康によいとされていますが、軟水よりも胃腸へ負担をかけてしまいます。

白湯はゆっくりと内臓を温めてあげることが1番大切なので、胃腸に負担をかけないようにしましょう。

白湯とお湯、何が違うの? 違いは「沸騰」

お湯は水を温めたもののことです。料理や飲み物のベースとして使われるもの以外に、飲用以外のお風呂のお湯なども含まれます。

お湯は必ずしも沸騰させる必要はなく、沸騰させずに40℃以上まで温めたものがお湯と区別されます。

白湯はしっかり沸騰させて、冷ます
一方、白湯は水を100℃までしっかりと沸騰させて不純物をなくし、そのあとに50〜60℃くらいまで冷ましたものです。

白湯を35〜37℃くらいまで冷ませば、湯冷ましにもなります。

水道水の場合、沸騰させなければ少量の塩素やそのほかの成分により、カルキ臭を感じてしまう方もいるでしょう。沸騰させて不純物を取り除くことで、口当たりが変わりまろやかで飲みやすくなります。
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