【今季1勝】大里桃子プロのこだわりポイントは?最新クラブセッティングを解説!

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2024年6月に開催された「宮里藍サントリーレディスオープン」で見事優勝を果たした大里桃子プロ。気になるそのクラブセッティングは、新旧モデルが入り交じる、こだわりの詰まったものになっています。今回はゴルフライターの鶴原弘高さんと一緒にこだわりのクラブセッティングを紹介していただきました。

大里桃子プロのクラブセッティング

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鶴原:今回は最新の2024年大里桃子プロのクラブセッティングをご紹介いただこうと思います。よろしくお願いします。

大里:よろしくお願いします。

鶴原:今は契約フリーだから、自分で自由に選んだクラブが入っているんですよね。

大里:そうなんです。

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大里:ドライバーはPING「G430 LST」を使っています。ロフトはヘッド自体は9°なんですけどカチャカチャで−1としていて8.5°になっています。

鶴原:標準のウェイトは真ん中ですね。

大里:ウェイトは真ん中の標準です。

鶴原:ドライバーを変えた時はいろいろとメーカーのものを打って試したんですか?

大里:2〜3社くらいのものを試打しましたね。あまり打ち過ぎるとわかんなくなっちゃうので、見た目でヘッドは選ぶタイプです。見た目でこれはいいかなと思ったものを打たせてもらってその中から選びました。

もともとLSTではなくMAXを使っていたけど、MAXだとスピン量が多くてもう少し飛距離を出したいと思ったんです。LSTを打ってみたところ、前に飛ぶ感触があったので、今年の4月くらいに変えました。そこから飛距離もすごく出始めましたね。

鶴原:ヘッド形状はどんな感じが好きですか。

大里:基本あまりクセがなくすわりが良いものが好きです。

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大里:フェアウェイウッドはPING「G425 MAX」を使ってます。

鶴原:これは1世代古いタイプですね。これはわざとしたんですか?

大里:そうです。G430も試したんですけど、私の場合はG430よりG425の方が方向性がよかったので、それを重視しました。G430の方が距離に特化しているクラブなんですけど、私は方向性を重視したくてG425ですね。結構これは長く使っています。

鶴原:3番ウッドはカチャカチャは?

大里:大きい方のマイナスにしています。

鶴原:じゃあ立つ方ですね。それは弾道でそうしているんですか、それとも構えたときの感じですか?

大里:弾道もそうですし、少し前に飛んでくれるというか。3番ウッドなので少し距離も出したいというのもあって、少し立てて使用しています。ロングで狙えたら狙えるというのもあるので、いいとこ取りというか、前にも行ってくれるし、方向性もボチボチのクラブを選んでいます。

あと、5番ウッドもヘッドは同じでフラットのセンターにしています。これもちょっと私が左に引っ掛ける傾向があるので、それが出にくいフラットにしています。

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鶴原:5番ウッドの下がユーティリティ3本?

大里:3本で4・5・6番です。さらに古いPING「G410 ハイブリッド」を使っています。これは本当に変えられないんですよね。ヘッドのすわりが好きでずっと愛用しています。このヘッドは2代目です。

鶴原:2代目にもかかわらずフェース面はこういう色になっています。練習しているとこうなりますよね。

大里:結構練習でも使うクラブですからね。

鶴原:カチャカチャは?

大里:フラットのセンターですね。
鶴原:ドライバーからユーティリティまで紹介してもらいましたが、だいたいの飛距離の目安を教えてもらっていいですか?

大里:ドライバーが250ヤード弱で、3番ウッドが220ヤードで、4番ウッドが200ヤード。4番ユーティリティ185ヤード、5番ユーティリティ175ヤード、6番ユーティリティ160ヤードくらいです。

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大里:アイアンは7番からピッチングウェッジまで入れています。

鶴原:6番アイアンは入ってないんですね。

大里:6番ユーティリティが6番アイアンのかわりだと思っているので、7番アイアンから入れています。

鶴原:モデルは?

大里:ミズノ「Mizuno Pro 243 アイアン」です。

前はブリヂストンのものを使ってたんですけど、自分の調子があまりよくなくて……。何かきっかけがほしくて、雰囲気を変えたいと思い、試しに打たせてもらったところすごく感触がよかったんですよね。

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鶴原:その下のウェッジが50°、54°、58°ですね。

大里:58°が今2本入っています。もともと使っていたのがPING「GLIDE 4.0 ウェッジ」です。

鶴原:一番バウンスの少ないTソールですね。

大里:ただ、全英に行くときに「下が硬い」と皆さんからうかがって「もう1本持っていった方がいい」といわれていたので、専用に作ったのがPING「s159 ウェッジ」です。これはBソールを削ってもらって、硬い地面でも対応できるようにバウンスを広めに削ってもらいました。

鶴原:ヒール側もすごい削っていますね。

大里:あまりバウンスが当たらないようにしてもらいました。

鶴原:実際に全英女子では使ったんですか?

大里:両方持っていってたんですけど、結局s159を使いました。

鶴原:Tソールもバウンスのない方ですけどね。

大里:バウンスはない方なんですけど、なんとなく感触が違って、GLIDE 4.0の方が跳ねる感触があったんですよね。日本のコースでも硬いときはs159を場所によっては使えるかと思って入れています。

鶴原:50°はs159でバウンス12°、54°がGLIDE 4.0でバウンス12°ですね。この辺は打った時のソールが当たった感触で選んだ感じですか?

大里:そうです。感触とヘッドのちょっとした重さの違いとかが、自分としてはこの組み合わせがよかったんです。

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鶴原:パターは?

大里:パターはちょっと長いんですけど、オデッセイ「ホワイトホット ヴァーサ」です。

鶴原:長さは何インチですか?

大里:これは37.75インチです。

鶴原:握るのはどの辺ぐらいですか?

大里:結構真ん中ぐらいを握っています。

最初は33インチとかを使っていたんですよね。でも、パターがイップスになってしまって、何か変えないとと思って少しずつ長くしていったんです。最初は36インチにして、それでも気持ち悪くなってこのパターに行き着いた。長尺もありだよと言われてたんですけど、1回長尺にしてしまうと戻れないのかなという気がしてまだ手は出せていないです。このパターが今はいい感じなのでずっと使っています。

鶴原:グリップエンド側にウェイトがありますね。

大里:80gが入ってます。

鶴原:これはもうカウンターバランスでこれが調子いい。

大里:そうです。

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大里:ボールはブリヂストン「TOUR B X」を使ってます。

鶴原:TOUR B XとTOUR B XSと2モデルあるんですけど、TOUR B Xを選んだ理由はあるんですか?

大里:もともとはTOUR B XS派で今年の4月までは使ってたんですけど、ドライバーと一緒でちょっとスピン量が多いとか、前に行かないというのもあったんです。また、最近のツアーのゴルフ場は結構グリーンスピードが私にとってはあまり速くないんです。よくボールが届かないことが多かったので、パターでも少し飛んで欲しくて硬い方にチェンジしました。

鶴原:いい感じですか?

大里:これに替えてからドライバーも飛距離が出るようになったし、アイアンもすごく伸びて、気持ち3ヤードくらい前に行っている雰囲気があるので使っています。

鶴原:アプローチの感触とかもTOUR B XSと違いますか?

大里:スピンはTOUR B Xでもかかるんです。私はアプローチが苦手でスカッとするのが多かったんですけど、それが少し減りましたね。

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鶴原:大里プロがクラブを選ぶときのこだわりを改めて教えてください。

大里:顔と見た目重視とアイアンとウェッジは地面に当たる感覚を一番重視して選んでいます。

鶴原:やはり地面から打つクラブは当たる感じが大事ですか?

大里:そうですね。抜け感というか。

鶴原:抜けすぎるのも嫌ですか?

大里:バウンスが当たるよりはいいです。アイアンもブリヂストンのクラブを使わせてもらっているときはちょっとバウンスが当たるので、バウンスの後を削ってくださいとお願いした時期もありました。そういうこだわりはありますね。

鶴原:今回は大里桃子プロのクラブセッティングを紹介していただきました。今後もこのままかもしれないし、何か変わっているかもしれないですけど、これで戦っていくそうなので、これからも大里桃子プロを応援してください。

大里:よろしくお願いします。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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