アスリートモデルがやさしく進化!ダンロップ「スリクソン ZXi シリーズ」アイアン3モデル

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2024年10月、ダンロップから新たに「ZXiシリーズ」が登場しました。そこでクラブフィッターの小倉勇人さんに、最新の「ZXi シリーズ」のアイアンを3モデルまとめて解説していただきました。

ZXiシリーズの特徴

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ZXi シリーズのアイアンは、ZXi7・ZXi5・ZXi4の3モデルがラインナップされています。

基本的には正常進化と言っていいと思います。アスリートモデルなので、プロが前モデルから使っているものからできるだけ方向性を変えずにモデルチェンジしていくことが特徴です。今回のスリクソンもそれに乗っ取った進化になっていると言えるでしょう。

ZXi アイアン3モデルの特徴:ZXi7アイアン

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このシリーズの看板モデルと言えるのが「ZXi7 アイアン」です。

特徴は、#3〜#7のヘッド素材にS15Cというカーボン含有量が少ない軟鉄を使用している点です。純鉄に近く、余計なものが入ってないので、打感や打点ズレのフィードバックを追求しやすくなります。

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その反面カーボンが入ってないと簡単に曲がってしまったり、強度の問題が出てきたりします。そこでダンロップは「コンデンス鍛造」を特に負荷のかかるネック部分に施すことで、その問題を解消しています。

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ソールは前モデルにも搭載されていたTOUR V.T.SOLEが搭載されています。トゥ側とヒール側が面取りされていて、番手ごとに多面ソールを角度をそれぞれ変えることで、番手ごとの抜けやバウンスの役割をしっかり追求したソールに仕上げています。

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TOUR V.T.SOLEは非常に好評で他のモデルにも搭載されています。このソールのおかげで非常に抜けが良くなっているのは、打ってみると誰でも感じていただけるはずです。

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素材から生まれる打感の良さを感じます。非常に気持ちよく柔らかい打感を味わえるアイアンです。

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もともと前作の「ZX7 MkⅡアイアン」もいいアイアンでした。操作性も良く打感もよかったのですが、ZXi7はさらに扱いやすさが向上している印象です。

ZXiアイアン3モデルの特徴:ZXi5 アイアン

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前作のZX5 MkⅡアイアンは非常にヒットしたこともあり、多くの方に知られているアイアンのひとつです。ZX5 MkⅡからZXi5になっても基本的に大きくは変わっていませんが、打ち比べてみると進化は感じていただけると思います。

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正直、私はZX5 MkⅡは曲がらないなと思う反面、もう少し操作できてもいいのかなという印象を持っていました。ただ、ZXi5になってちょっと操作してみようとしたところ、曲がり幅は少ないけれど前作と比べて素直に曲がるようになりました。

直進性は高いし、やさしいのですが、曲げようと思ったときに素直な球の曲がり方をしてくれるというか、懐が広くなった感じがします。

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非常に扱いやすく、操作も少しできるようになったので非常にいい進化をしていると思います。

ZXiアイアン3モデルの特徴:ZXi4 アイアン

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ZXi4 アイアンも前作のZX4 MkⅡアイアンからの進化モデルになります。基本的には中空で、球が上がりやすく距離も出るモデルです。

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ZIPCORE TECHNOLOGYというクリーブランドのウェッジでよく使われるテクノロジーを採用しています。ネック下部に穴を空け、余剰重量を低い位置にし、ウェイトを従来のトゥ側からソールの低い位置にして低重心で直進性の高いヘッドに仕上がっています。

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このモデルも扱いやすさが向上していて、少し飛ぶようになった印象を受けました。前に前に飛んでいくような、より余計なスピンが入りづらくなった感じがします。私からすると「もはやユーティリティじゃないか?」というような弾道で飛んでいきます。

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アイアンは飛距離が重要だと考える人や、つかまってしまうことや左のミスが嫌な人におすすめのアイアンです。

ZXiシリーズアイアン3モデルを比較

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ZXi7アイアンの特性ポジション

ZXi7アイアンは非常に操作性が良く、つかまりはニュートラルになると思います。操作性がいい分、つかまりすぎない方には振っていません。

ただ左に飛んでいくとかオートマチックにつかまるわけではなく、非常にボールをコントロールしやすく狙いやすいアイアンです。操作性のあるニュートラルなつかまりのアイアンという印象です。

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ZXi5 アイアンの特性ポジション

ZXi5アイアンは飛距離を考えられて作られています。ZXi7と比べれば直進性、ミスへの寛容性が高いですが、つかまりでいくと正直そんなにつかまる方向にはチューニングされてないところがあります。

前作よりは操作がしやすくなっていると考えると、ZXi7よりもほんのちょっと操作性を持っているかなと思います。今のアスリートアイアンのベンチマークになるポジションと言えるでしょう。

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ZXi4アイアンの特性ポジション

ZXi4アイアンは、私からするとほぼアイアン型ユーティリティぐらいな性能になっているという印象を受けました。

パチッと球は飛んで行くし、直進性は高い。ちょっとだけつかまりの性能を持っているアイアンです。ZXi7とZXi5はつかまりの差はあまりないんですが、ZXi4はつかまり側に寄るかなと思います。

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今回のZXiシリーズは全般にやさしくなりました。アスリートモデルですし、松山英樹プロも使っているシリーズなのですごくハードなイメージがあるかもしれませんけど、今回のスリクソンに関しては非常にバランスよくやさしく進化したと言えるでしょう。ぜひ1回手に取っていただけたらと思います。

前作ZX Mk llシリーズもチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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