イチロー流 球児へ

イチロー流 球児へ「守備編」

バーチャル高校野球

【バーチャル高校野球】

 プロ野球オリックスや大リーグ・マリナーズで活躍したイチローさんが高校球児を指導しています。

 日米通算4367安打を積み上げ、走攻守のすべてで日米のファンを魅了したイチローさんは、一流の技術をどのように伝えているのでしょう。

 2023年11~12月にあった旭川東(北海道)、宮古(沖縄)の2校や女子選抜チームへの指導の詳細を紹介します。

守備編

「意識するのは、『ずっとできるキャッチボール』」

「腕が疲れない」キャッチボールが理想 【バーチャル高校野球】

 球児の質問 「キャッチボールで意識することを教えてください」

 意識するのは、「ずっとできるキャッチボール」。感覚としては6、7割の力でずっとできること。腕が全然疲れない、だけどボールは落ちてこない。そういう動きを身につけたいね。

 腕で投げる、というより肩甲骨や肋骨、それと下半身で投げるイメージができるといいね。胸はできるだけ相手に見せないように。最後に自然と腕が走る。肘を後ろに引くときは親指を下に。

 遠投の時疲れてくると、体を振ってしまって腕が走らないよね。最後まで指にかかった球を投げることを意識して、まずは正しい形で投げられる距離感をつかんでほしい。

正しい形で投げられる距離感を大切にしている 【バーチャル高校野球】

「『ああしとけば良かった』というのを取り除く」

 球児の質問 「グラブの手入れはどのようにしていますか」
 
 グラブの手入れを毎日していると、愛着が湧いてグラブがかわいくなってくるよ。気持ちが全然違うし、プレーも丁寧になる。手入れしないでエラーしたら後悔するでしょ。「ああしておけば良かった」というのを取り除く、それが準備の大きな目的でもあるからね。

 ポケットはしっかりと確保して。僕は手入れが終わったら筒を入れておく。ボールより少し大きいものがおすすめ。

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著者プロフィール

高校野球を動画やニュースでいつでもどこでも楽しめるサービスとして、2015 年に朝日新聞社と朝日放送株式会社(現朝日放送テレビ株式会社)が共同で開始。全国高校野球選手権大会をはじめ、全国高校女子硬式野球選手権大会や明治神宮野球大会などのライブ配信を実施しています。

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