自律神経失調症は自力で治るの?治し方の「基本のキ」を医師に聞いてみた

MELOS -メロス-
ストレスが溜まったり、不規則な生活をしていたりすると、自律神経失調症を発症することがあります。自律神経失調症は病院で正しく診断、治療をする必要がある病気ですが、忙しくてついそのままにしてしまったり、病院に行く時間が取れなかったりしていませんか?

病院に行くまでの間、セルフケアでも症状は和らぐことがあります。自力でできる自律神経失調症の治し方を、総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医で産業医として企業の健康経営にも携わる木村眞樹子先生にお話を伺いました。

【MELOS】

自律神経失調症は自力で治せる?

自律神経失調症を自力で完全に治せるかというと厳しいと思いますが、自律神経失調症の主な原因であるストレス、生活習慣や睡眠不足などは、自力でも改善していくことが可能です。

医師の指導のもと行う治療に加え、自分でもできる対策を紹介します。

自律神経失調症の原因をセルフケアすることが「根本的な解決」につながる

自力でできる対策を紹介します。調子が悪いなか、すべてを一気にやる必要はありません。できそうなことから少しずつで大丈夫です。

基本中の基本! 食生活を見直す
朝食を食べなかったり、お昼をカップラーメンだけで済ませたりしていませんか?

体は、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミンとミネラルといった五大栄養素と言われる食物をバランスよく摂取し、エネルギーにすることで正常に保たれています。1日3食きちんとバランスよく、必要な栄養を3回に分けて摂取するだけでも、体調だけでなく心も整いやすくなります。

睡眠の質を高める
一般的に、人間が必要とする最適な睡眠時間は7時間と言われています。日中は活発に活動している交換神経が、寝ている間に脳や臓器をしっかり休ませる副交感神経へと移行し、心身の不調を修復しているのです。

しかし睡眠不足が続くと、十分に脳や臓器を休ませることができず、疲労は溜まる一方です。以下のポイントなどを意識しましょう。

・就寝の1~2時間前に、ややぬるめのお湯(約40℃)でゆったりと湯船に浸かる
・ストレッチやマッサージなどを行う
・カフェインは午後半ば以降は控える
・寝る前のアルコールは控える
・寝る前にスマホで刺激的なコンテンツを見ない
・睡眠の質を高める栄養成分を摂る(GABA、グリシン、トリプトファンなど)

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リズム運動の習慣をつける
自律神経を整えるには、有酸素運動が効果があります。とくに「歩く」「踏み台昇降」などリズム運動がおすすめです。
ストレスマネジメントを学ぶ
ストレスは無くすことはできません。そのため、大事なのは「解消」や「コントロール」といったストレスマネジメントです。ストレスの解消方法は個人によって異なるので、いろいろ試してみて、自分に合った方法を見つけましょう。

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