西武ドラフト1位・武内夏暉、松坂から教わった新たな引き出し プロ1年目の目標は「100イニング以上投げたい」
ベルーナドームは「投げやすい」
3月13日のオープン戦で本拠地ベルーナドーム初登板した武内は、中日打線を相手に4回1安打無失点の好投を演じた 【写真は共同】
やっぱりプロ野球だなっていう、すごいなっていう印象が多くて。栄養面を含め、食事がさらにパワーアップして、食べる量も多くなりました。体重もそのおかげで増えてきているので、本当にいい環境だなと思います。
――プロ入り後、体重はどれぐらい増えました?
5キロぐらい。キャンプでも3キロ増えましたね。多少太りやすい体質ではあるのですが、今のところ筋肉と食で増えているので、いい傾向かなと思います。
――本拠地・ベルーナドームのことも伺います。大学時代などで来たことはありましたか。
なかったですね。テレビでは見たことあるんですけど、実際行ってみて、やっぱり広いっていうか「ドームだな」って感じです。雰囲気がいいですし、今まで野外でしかやったことなかったので気持ちが高ぶりました。
――ベルーナドームのマウンドはいかがですか?
投げやすいですね。他の球場に比べて低いと周りから聞くんですけど、自分はあまり気にしないタイプなので大丈夫です。土が硬いのも好きなので問題ないですね。
――ここまでは違和感なくできている感じですね。大学までと異なり何千人、何万人のお客さんの前で投げる点はどうでしょう。
最初に投げたオープン戦の試合(3月13日の中日戦)はちょっと気持ちが入りました。昨日は感情のコントロールができたので、だんだん慣れてくるのかなって感じですね。自分、投げてる時はあまり周りの声が聞こえないタイプで。結構集中できるんですけど、ふと周りを見ると、たくさん応援してくださっているのが分かるので、期待に応えたいのはありますね。
――ちなみにベルーナドームはグルメを推しているスタジアムですが、ご自身のプロデュースメニューの開発は興味ありますか?
地元のうどんが好きなので、柔らかいうどんですかね。もうすでにいそうな感じがしますが……割とポピュラーな食べ物ですよね。
――麺が柔らかいうどんはあまりないかもしれませんね。春や秋に重宝しそうです。
機会があれば提案してみます!
自分で身につけた牽制の技術
時折笑顔をみせながらインタビューに応じてくれた 【スポーツナビ】
大学3年生の頃に身につけて、そこからもう得意ですね。もともと苦手だったんですけど。
――当時の監督さんやコーチとかの手ほどきがあった?
誰も参考することなく、勝手に身についた感じです。まずどう走られないかっていうのを考えた結果ですね。ホームに投げそうで、一塁に投げるみたいな感覚なんですけど、意外と誰もやっていないみたいで。
――当時どうしても刺せないランナーがいた?
刺せないランナーもいましたけど、結局は「走られなければOK」みたいな。
――もう、一塁に釘付けにさせれば大丈夫ってことですね。武内さんは制球力の高さも新人離れしている印象ですが、ご自身の中ではどうでしょうか。
もともと手先の感覚はいい方で。キャッチボールから相手の胸に投げることは、小さい頃からずっと言われてきたのでそれが身についている、今につながってるのはありますね。
――指先の感覚が優れているところが、自分の中で一番の要因なのですね。
小さい頃から壁当てをやっていて、そういうのがもう癖づいてるというか。キャッチャーミットに投げるのと一緒ですけど、長年やってきたからかなって思います。
――ここまで順調に調整も来ていますが、1年目の目標は?
そうですね。イニングでいうと100イニング以上は投げたいなって思っていて。何勝できるかは分からないですけど、ライオンズの勝利につながるように、なるべく失点を少なくしながら投げたいと思っています。チームの勝利に貢献できるピッチングは毎試合心がけていきたいですね。
――新人王には興味ありますか?
もちろん。でもそれは最終的に取れればいいなってところですね。
――最後に、ベルーナドームに来場するファンにご自身のアピールをお願いします。
コントロールがいい部分は分かりやすいですかね。あとはテンポよく、四球を出さない、攻撃にリズムをつなげるピッチングを見てほしいと思います。