丁寧なチーム作りで2年連続の大舞台へ 作新学院、快進撃の裏に「人間的成長」
センバツ出場を決めて喜ぶ作新学院の選手たち 【三浦研吾撮影】
チーム自慢に「投手力を中心とした守備」と「つながりのある打線」
心がけていたことは、常にチームを優先し、部員全員とコミュニケーションを図ることで、野球を通じて「人間性・人間力を養えた」という。チームを指導する小針崇宏監督の方針は、「人間的成長なくして、技術的進歩なし」。まずは人として成長することを求める監督の思いは、選手たちの心にも響いている。
1番打者として打線をけん引する小森主将は、チーム自慢に「投手力を中心とした守備」と「つながりのある打線」を挙げる。春夏通算28回目の甲子園。チームワークで2016年夏以来の日本一を目指す。
名門高の球児らも青春時代を満喫 印象的な思い出、最多は「修学旅行」
大会前に主催者が作新学院の選手23人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】
主催者アンケートによると、野球以外で最も印象的な思い出として、小森主将ら13人が「修学旅行」を挙げた。チーム内回答者の50%を超えており、日本一に向けて鍛錬する日々の中でも、高校生らしい“青春の一ページ”が垣間見えた。野球に限定すると、準優勝した神宮大会を記した部員が14人で最多だった。
将来の夢では、野球を含めた「スポーツ関連」と答えたのは9人だった。広田瑠稀哉選手は、社会人野球の最高峰である都市対抗野球大会での活躍を目指す。プロ野球選手を目指しているのは、最速147キロの直球を誇る小川哲平投手を含む3人。教師を志望する選手も同じく3人だった。その他は建築関係が2人で、他にも農家や消防士、「ものづくりの仕事」などが目を引いた。
趣味では、音楽鑑賞が10人で映画も6人いた。スノーボード、サイクリングといったアウトドア派がいる一方で、ラーメン店巡りを挙げた“食通”もいた。プロ志望の小川投手の回答は「睡眠」だった。