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チームの自慢は充実の投手力 「打の八戸学院光星」が見せる新たな一面

毎日新聞

左腕トリオで5年ぶり春 一人一役、全員が主役

安定した投球で東北大会でも活躍した洗平比呂投手 【近藤卓資撮影】

 チームをけん引したのはエース洗平投手、岡本琉奨投手、森田智晴投手の左腕トリオを中心とした投手陣だ。1、2年夏で甲子園のマウンドを経験した洗平投手は東北大会準決勝、学法石川戦で140キロ半ばの力のある直球と変化球を低めに集めて10奪三振、1安打の完封。洗平投手は「自分にプレッシャーを与えずに投げられたのはよかった。『(昨夏の青森大会など)優勝しなければいけない』という中で投げてきたことは良い経験になっている」と振り返る。

 森田投手は秋に急成長を遂げた最速140キロ超のサイドスロー。夏の甲子園で登板した洗平、岡本琉奨投手に疲れが残る中、6試合に登板し、防御率0.72と好投した。雪辱に燃えているのが岡本琉奨投手だ。最速148キロの直球が武器で、青森大会、東北大会の決勝で先発を任されたが、いずれも青森山田に苦杯をなめた。この冬は制球力や精神面の向上に努め、「二人はライバルだが、試合になれば頼もしい存在。切磋琢磨しながら勝ち上がりたい」と意気込む。

打撃力×機動力 バランスの良さが魅力

秋季東北大会準決勝で先制のホームを踏む山本優大選手 【近藤卓資撮影】

 攻撃面は昨秋の公式戦で計58得点を挙げたが、東北大会決勝で青森山田の桜田朔投手に無安打無得点試合を喫した。中沢恒貴選手(ソフトバンク)を擁した1学年上に比べるとやや非力な感は否めないが、砂子田選手、パンチ力がある竹田智紀選手、9試合11打点で長打力を秘めた4番・山本優大選手を柱に、機動力も備えたバランスの良さが魅力だ。

 チームのスローガンは「一人一役 全員主役」。過去の甲子園での戦績や仲井監督の指導力を求め、全国から多くの選手が集まる。部員91人の大所帯でも、学年や技量に関わらず、できる限り一緒に練習するのが監督の方針だ。甲子園では2011年夏から3季連続準優勝で、頂点にはあと一歩届いていない。「もちろん優勝したいし、悔しさも知っている。でも、それよりも、球場でもテレビ越しでも、みんなに応援されるようなチームにしたい」と仲井監督。ひたむきな姿を聖地から届ける。

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