【ラグビー/NTTリーグワン】沖縄キャンプでの取り組みを初勝利という成果へ。 自らの仕事にフォーカスするミッチェル・ハント<三重ホンダヒート>

三重ホンダヒート ミッチェル ・ハント選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

今節の三重ホンダヒート(以下、三重H)は、パロマ瑞穂ラグビー場でトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)とのビジターゲームに臨む。

いまだ勝ち星がない三重Hは、約1カ月の中断期間中、沖縄県名護市でのキャンプやパートナーシップ契約を締結したハーレクインズのダニー・ウィルソン ヘッドコーチらの指導を受けるなど、後半戦の巻き返しに向けて準備を重ねてきた。沖縄キャンプの手応えを聞くと、キアラン・クローリー ヘッドコーチは開口一番、「ちょっと日差しを浴びに行ってきました」と冗談を言って報道陣を笑わせたが、すぐに表情を引き締め直した。

「沖縄ではモールディフェンスをメインに取り組みました。そこから自分たちがどのように相手にプレッシャーを与えていけるかというところも確認しながらトレーニングしました。

トヨタVはフィジカルを前面に出してくるチームなので、タイトファイブ(フォワードの前5人のこと)を中心に、ほかの選手もそこをサポートする。全員が少しずつステップアップしてフィジカルに戦う必要があると思います。自分たちのシステムを、いかに一貫性を持ってやり続けられるかが重要であり、試合を重ねるごとに成長が見られる。このまま成長を続けていけばトヨタVにも勝てると思うし、勝ちたい」

この試合を心待ちにしている選手がいる。今季より加入したミッチェル ・ハントだ。ニュージーランドU20代表の経験を持ち、前所属チームのスーパーラグビー・パシフィック、ハイランダーズでトヨタV のアーロン・スミスとコンビを組んでいた。ラグビーワールドカップ2023フランス大会で日本代表のキャプテンを務めた姫野和樹とも1年間一緒にプレーしている。

「姫野選手とはプレシーズンゲームのときに会ったのですが、アーロン・スミス選手はまだ来日前だったので、今回対戦できるのをとても楽しみにしています。両選手とも素晴らしい選手。二人に仕事をさせないことがキーになると思います。お互いにどういうプレーをするのかよく知っている中で、特にアーロン・スミス選手に関しては世界有数の競争心の強い選手。キックをコーナーに蹴り分けるような高いスキルを持っているので、チームとして警戒する必要があると考えています」

アーロン・スミスというニュージーランド代表オールブラックスに敬意を払いながらも、相手が誰であろうと自分の仕事を全うするだけだ。「自分は10番として、キックストラテジーの部分については責任がある。キックに加え、それに付随するプレッシャーの部分を含めて、自分たちがプレーしたいエリアでプレーできるようにコントロールしたい」。

三重HはトヨタVに対して、トップリーグ、リーグワンの公式戦でこれまで一度も勝ったことがない。今季のここまでの成長を、勝利という結果につなげたい。

(山田智子)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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