【ラグビー/NTTリーグワン】いまはすべてが学びとなり糧になる。 全力で強敵にぶつかる意味<三重ホンダヒート>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

開幕節はコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)に15対80、前節のホストゲーム開幕戦は昨季の王者であるクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下、S東京ベイ)に0対75。ディビジョン1の洗礼を受ける悔しい結果が続いている三重ホンダヒート(以下、三重H)だが、選手の表情は明るい。

「日本のトップ4に入るチームとの開幕3試合は、もちろん勝ちにいきますけど、たとえ点差が開いたとしてもあまり気にしません。このレベルが何年後かに自分たちがいるべき場所だと思っているので、そこに向かってチャレンジすることですごく大きな学びを得ています。自分たちのラグビーがどこまでできるかを試せる絶好の機会だと思います」

そう話すのは、前節のS東京ベイ戦で三重Hデビューを飾った重一生(しげ いっせい)だ。「(三重Hは)ディビジョン2で勝ち続けてきたチーム。うまくいかないときの対処法や、コンタクトの強度、試合のテンポ、取るべきところでしっかりと点を取ることなどは、ディビジョン2では学ぶことができませんでした。いまのうちにしっかり叩かれて学んでおけば、シーズンの折り返しを迎えるころにはアジャストできるようになっていくんじゃないか」とすべてが糧になっていると前向きに捉えている。

全力でぶつかって、自分たちの現在地と目指すべき場所を知り、そのギャップを埋めていく。「どう対処するか、何が足りないか。チームもそれぞれの選手も理解して、練習後に残って個々にレベルアップを図っています」と重。進むべき道が明確になり、チームの士気はむしろ高まっているという。

U20日本代表経験を持ち、2017〜22年まで神戸Sに在籍していた重は「特に今季はディビジョン1のレベルが上がっている。僕がディビジョン2で試合に出ていない間に、攻守の切り替えのスピードがどのチームも洗練されている。ボールロストすると一気にトライまで運ばれる」と日本ラグビーの進化も肌で感じた。

今節は日本代表選手を多数擁する東京サントリーサンゴリアスを三重交通G スポーツの杜 鈴鹿に迎える。「アタックにしろ、タックルにしろ、ブレイクダウンにしろ、まずはこの2試合で感じたコンタクトの強度にチャレンジし続けること。そしてもう一つが、チームとして1トライを取りに行くこと。いまのチームにとって自信になる試合にしたい」。重は強敵にチャレンジできる絶好の機会が待ち切れないとばかりに目を輝かせた。

(山田智子)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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