久保は終盤に途中交代、レアル・ソシエダはセビージャを2-1で下す

レアル・ソシエダ
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【©︎RealSociedad】

サディクの今季初得点でリーグ再開を勝利で飾る

 ラ・リーガ第14節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにセビージャを迎えた。本来であればCL出場権を争う直接のライバルであるアンダルシアの雄。しかしながら今季はここまで2勝、直近6試合勝ちなしと不調な相手を迎えホームで勝利を収めたい。

 3分、まだキックオフの余韻も残る雰囲気の中、早々に得点が動く。左サイドで得たFKをバレネチェアが直接狙う。セビージャGKドミトロヴィッチが反応し一度は弾くが、自らの足にボールが当たりゴールへ。公式記録はオウンゴールとなったが、幸先の良いスタートを切るラ・レアル。先発した久保もサディクへの鋭いスルーパスを見せるなど、序盤からチャンスを作っていく。

 セビージャの攻撃を最小限に抑えながら試合をコントロールするラ・レアルは22分に追加点を挙げる。センターサークルでトラオレからのボールを受けたサディクが相手DFをかわし、右足を振り抜く。豪快な一発は25mの距離をものともせずネットへと突き刺さる。ここまで結果を出せず苦悩した”9番”の今季初得点にベンチもサポーターも総立ちで祝福。この日の久保は代表の疲れを感じさせず、ボールに触れる機会も多く得意の右サイドからの仕掛けや球際でも力強さを見せた。

【©︎RealSociedad】

 2-0とリードして迎えた後半、ラ・レアルは追加点を狙うが、決定機で精彩を欠く。すると59分、ファーサイドに流れたボールを左サイドからペドロサがクロス、これを中央でエンネシリが頭で決め、1点差に詰め寄る。この得点をきっかけにセビージャが連続して決定機を迎えるが、守護神レミロを中心にラ・レアルは集中を切らさない。

 84分にトラオレと共に退く久保、その直後試合が大きく荒れる。86分既に久保へのファウルでイエローカードを受けていたS・ラモスがブライス・メンデスにファウル。主審は2枚目のイエローカードを提示する。VARで映像を再確認した主審はイエローカードを取り消し、レッドカードを提示した。これに抗議した主将J・ナバスへもレッドカードが提示され、セビージャはクラブのレジェンド2人を一度に失い9人でのプレーを強いられることに。

 8分間のアディショナルタイムも耐え、逃げ切りに成功したラ・レアル。勝ち点を25とし、暫定での順位を5位へと上げた。次戦は11月29日、ホームでCLでのザルツブルクとの一戦。既に決勝トーナメントへ進出は決めているが、インテルとのグループ首位争いが続く。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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