女性騎手による激熱バトル11.21盛岡で開幕 レディースジョッキーズシリーズ2023展望

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女性騎手最速100勝、兵庫・佐々木世麗の復調期待

女性騎手最速で通算100勝をマークした兵庫の佐々木世麗、今シリーズを復調のきっかけとするか 【提供:兵庫県競馬組合】

 一方、奮起を期待したいのは兵庫所属の佐々木世麗。デビューした2021年に1年目の女性騎手最多勝利記録を更新し、兵庫所属の新人騎手記録をも上回る年間87勝をマーク。さらに昨年は女性騎手としては史上最速の通算100勝を達成するなど、鮮烈な活躍で話題となった。今年は年明け早々の落馬負傷で約5カ月も休養していた影響もあり、ここまで8勝と苦戦しているが、レディースジョッキーズシリーズをきっかけに復調への階段を駆け上がりたいところだ。

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 東日本では川崎の神尾香澄が10月22日に盛岡競馬で行われたOROターフスプリントを2番人気マッドシェリーで勝利。デビュー3年目にして嬉しい重賞初制覇を飾った。昨年のレディースジョッキーズシリーズはトップタイの67ポイントを獲得したものの、最終レースの順位で惜しくも総合2位。悔しい思いをしただけに、今年こそ単独トップで初の総合Vを手にするか。

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 また、浦和所属の中島良美は2019年デビュー後、21年に左肩を脱臼、さらに今年6月には落馬で眼窩底骨折、鼻骨骨折を負うなどケガに悩まされてきた。しかし、復帰後の8月ヤングジョッキーズシリーズ浦和ラウンド第2戦で勝利を挙げるなど、今年は1ケタに終わった過去2年をすでに上回る14勝。ケガにも負けない活躍を見せている。

 なお、昨年のレディースジョッキーズシリーズで総合優勝を飾った岩手の関本玲花は、9月の落馬負傷により残念ながら今シリーズを欠場となった。2019年にデビューし、3年1カ月で100勝を達成するなどここまで地方通算127勝。将来が期待されている女性騎手の一人だけに、無事に復帰することを願いたい。

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11.21盛岡競馬 第10競走 LJS盛岡ラウンド第1戦

◎(6)ジェイエルバルカー 濱尚美
○(7)クライアウト 宮下瞳
▲(4)アルティジャナーレ 中島良美
△(2)オスマン 木之前葵
△(3)アイノパスレル 深澤杏花

◎ジェイエルバルカーはJRAから転入後3戦3勝。しかも、そのいずれもが楽勝と、その素質を岩手で開花させている。C1級のここでもスピード上位。4連勝の期待は大きい。

○クライアウトは前走、上のクラスのB2で1秒1差の快勝を決めた。距離短縮が功を奏したもので今回と同じ1200m戦は3戦3勝。逆転候補の1番手だ。▲アルティジャナーレはJRAから転入3戦目でさらに状態アップ。△オスマン、アイノパスレルも前走を勝って同条件だけに差はわずかだ。

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11.21盛岡競馬 第11競走 LJS盛岡ラウンド第2戦

◎(1)ホウオウレンジャー 宮下瞳
○(4)ホウオウサマンサ 佐々木世麗
▲(7)ロワマージュ 木之前葵
△(3)ホーリーバジル 深澤杏花
△(6)アルカサル 神尾香澄

3歳馬の◎ホウオウレンジャーはJRAから転入後[3・1・1・0]の好成績。初マイル戦だった前走が特に優秀で、ここが適距離かもしれない。脚質的にも先手を取りやすい1枠1番は絶好。ポンと好発を決められれば一気の押し切りが狙える。

○ホウオウサマンサの前走は取り消し後の影響を感じさせない好内容での勝利だった。夏頃から調子を上げており、7月以降の6戦は[2・1・2・1]と安定感抜群。今回は前走と同じ条件のマイル戦であり、2カ月ぶりの実戦を叩いた上積みも見込めるだろう。手堅さなら▲ロワマージュも負けていない。3戦連続2着のあとの前走が1秒5差の大勝。勝ち味を覚えた勢いで連勝を決めるか。△ホーリーバジルは末甘いがヒモの候補で。10歳の大ベテラン△アルカサルの一発差しにも警戒。

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