途中出場の久保が決勝点をアシストし、レアル・ソシエダは1-0で勝利

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

久保は出場直後のプレーでチームをラ・リーガで2試合ぶりの勝利に導く

 ラ・リーガ第10節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)はホームにRCDマジョルカを迎えた。かつて久保が計2シーズン過ごした古巣に成長した姿を見せることができるかが試されるこの試合。ホームでは19勝2分4敗と相性の良さを見せる対マジョルカ戦で、疲労を考慮してか、久保は他の代表組と共にベンチスタートとなった。

 キックオフ前にはラ・レアルのレジェンド、シャビ・プリエトから9月の月間MVP賞のトロフィーが手渡される久保。3週間ぶりのホームでの試合で、リーグ戦で勝利を取り戻したいラ・レアルは攻撃の糸口を探るが、重心の低いマジョルカの守備に苦戦する。一方で、元日本代表監督アギーレ率いるマジョルカはカウンターからチャンスを作るが、守護神レミロが立ちはだかった。

 両者攻め手を描く展開に、イマノル監督は前半終盤に攻撃陣をウォーミングアップに向かわせ、勝利に向けての強い意志を見せる。久保の登場にスタジアムは盛り上がる。睨み合いの続いた前半は0-0で終えた。試合の内容とは裏腹にハーフタイムにはマジョルカ名物エンサイマーダの箱に久保へのメッセージを書いたサポーターが映し出され笑いを誘った。

9月の月間MVP賞のトロフィーを授与された久保 【©︎RealSociedad】

 後半が始まり、初先発のザハリャンに替えバレネチェアが、さらに60分には久保とH・トラオレがピッチへ投入された。この交代直後の64分だった。右サイドでボールを持った久保が中央のブライス・メンデスへ絶妙なクロスを送り、ブライスのヘディングシュートをアシスト。クラブでも代表でも活躍を続ける若きサムライが期待に応える活躍を見せる。さらに3分後、久保のクロスを起点にしたープレーで追加点かと思われたが、こちらはオフサイドの判定となった。

 久保がMVP級の活躍を見せる中、流れを掴んだラ・レアルは試合をコントロールし、レミロを中心に終盤のピンチも全員守備で失点を免れ、無失点でラ・リーガで2試合ぶりの勝利を収めた。次戦は9月24日、舞台を欧州へ変えベンフィカとのアウェイ戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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