【クラブフィッター小倉の1本語らせて】バーナー ミニ ドライバーを改造したら“生涯ベスト3”に入るクラブになった
【スポナビGolf】
バーナー ミニ ドライバーを2タイプに改良してみた
以前発売された「300 MINIドライバー」も自分好みに改造したのですが、「バーナー ミニ ドライバー」も可能性が詰まったドライバーなのでいじくり回して改造してみました。
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43.5インチで327gは結構重いのですが、その重さがいい方向に働く人は意外と多いので、最初はそのまま使ってみるといいでしょう。どうしてもダフリ気味になったり重くて振り遅れる人は、別売りのウェイトを購入してヘッドを軽くするだけでも振り心地が変わります。そういうアレンジをすればより扱いやすいクラブになります。
改良パターン①ドライバーと同じ長さで使いたい!
私は「バーナー ミニをドライバーと同じ長さで使いたい」という思いがあり、「300 MINI」でも試しました。どうしてもヘッド自体の重さを取り切れないのでシャフトを長くできないのです。クラブはヘッドが重いまま長くしてしまうと、「スイングウェイト」が非常に大きくなって振り遅れやすくなったり、振り切れなくなります。
※「スイングウェイト」とはヘッド・シャフト・グリップの重量バランスによってスイングした際の振り心地をA0〜F9の数字で表したもの。アルファベットがFになるほど重く感じる。
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「ステルス2」の標準ヘッド、PINGの「G430MAX」「G430SFT」がおよそ205g・204g・203gぐらいの重さなので、一般的なドライバーの重さまで軽くできたので45インチまで伸ばすことができました。
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今回はカウンターバランスにはしてません。「300 MINI」はヘッドのバランスを飛ばすために一生懸命カウンターバランスにしていたのですが、今回は通常に組むことができました。
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スペックはスイングバランスはD3。クラブ長は45インチで315gに仕上がりました。これはいきなり組んでスポッとハマった感じで、気持ちよくてこれはこれで不満はなかったです。
改良パターン②ヘッドを重くして振り心地を追求してみたい!
大型ヘッドと比べると、オフセンターヒット時の飛距離が2、3ヤード落ちてしまうのが気になりました。ただ、これはこれで良しということにして、ウェイトを少し重くして「ヘッドを重くして振り心地の追求ができないか」というふうに考えたのです。そこで、もう1本シャフトを作ってみました。
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今回はヘッドをわりと重めに作ってシャフトの重さをしっかりとって、カウンターバランスにすることでヘッドの重さを出しながらバランスを落とせないかというチャレンジングなシャフトです。
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実際にこれで打つと、やはり飛びます。ただヘッドが重くなった影響でミスショット時の打球の曲がり幅はこの仕様の方が大きいです。
ただ、トレードオフ的な部分があります。タイミングが合わなければヘッドにエネルギーがあるのであらぬ方向に行ってしまうのです。それでも狙った方向には出やすく、曲がり幅は少ないです。バーナー ミニが改めていいヘッドだと感じました。45インチまで伸ばしてこんな変態スペックまでしても強い球を打たせてくれてミスにも強い。結果的に最長飛距離もこのシャフトの方で出ています。
しばらくはこの2本の仕様でドライバーは楽しもうかと思っています。もしかしたら3本目も作るかもしれません。それだけ非常に可能性があるクラブです。これだけヘッド重量をコントロールできるクラブは少ないです。
興味のない方には大変申し訳ないのですが、クラブってやはりイジると楽しいです。自分が思っていることがかたちにできると非常に愛着も湧くしやっていて楽しいです。自分の生涯の中でベスト3に入るドライバーが1本できたかなと思います。皆さんもぜひいろいろいじってゴルフを楽しんでみてください。
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