これは欲しくなる!話題のテーラーメイド「バーナー ミニ ドライバー」を人気アマが試打!

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テーラーメイドから発売された最新作「バーナー ミニ ドライバー」について、オレンジマンが深堀りします。

そももそミニドライバーと聞いても、あまり馴染みがないかもしれませんが、テーラーメイドのミニドライバーは今作で3代目になります。PGAツアーでもじわじわと人気が出てきて、契約外の選手でもバッグに入れるプロも増えてきました。世界のトッププロが使うクラブなので少し難しそうなイメージもありますが、実際に打ってみるとなかなか面白い結果になったので詳しくご紹介したいと思います。

試打クラブスペック

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バーナー ミニ ドライバー
ヘッド体積:304cc
ロフト:11.5
シャフト: プロフォース65 M40X(S)
長さ:43.5
総重量:327g
バランス:D4

見た目や感覚的な部分で感じること

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ヘッド体積304ccなのでドライバーと思ってみると小さく見えますが、FWと思ってみると大きく見えます。まさにミニドライバーという表現が一番しっくりきますね。

ヘッド形状は洋梨形状に近く、左へのミスを減らせるイメージが持てます。

今回の試打ではロフト角11.5度なので、構えてみてもフェースの見え方はドライバーに近いものがあり、その分FWのように地面から打つように構えてみるとそれなり難しそうに見えました。ステルス2ドライバーと比較してみると大きさの違いがイメージできると思います。

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シャフトはプロフォース65ということで、60g台のシャフトが純正シャフトになります。この時点で打てる人と打てない人が分かれるかもしれないですね。最近の流れだと50g台のシャフトが装着されるのが定番になっていましたが、60gが純正シャフトなのは珍しいと思います。ワッグルをしてみても、純正にしてはしっかり目に感じますが、43.5インチということで、なんとなく打てる気がしてくるのも不思議なところですね。

通常のドライバーよりは短いですが、バランスがD4なので、ヘッドの重さは感じます。個人的にはバランスが出ているクラブの方がタイミングがとりやすいので振りやすそうに感じました。

期待値が高まったところで早速打ってみましょう!

実際に打ってみた

その前に、そもそもミニドライバーとはどれぐらいのティーアップが適正かも分からないですよね……。通常のドライバーの高さだとやはり高すぎました。次にFWでティーショットをするイメージでティーアップしてみましたが、やはりこれも違い、球を上げるイメージがでません。
結果的に、ドライバーでは少し低いかな?という高さが一番しっくりきましたね。

それではデータを見ながら解説していきます。

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ヘッドスピードは45.6m/sで初速が69.0m/sとかなりの高初速です。スピン量は2350rpmと低スピン。飛距離は285.0yとしっかりと飛んでいます。

第一印象は、予想以上に飛ぶ!正直言って260yぐらいを想像していましたが、トータル280yを超えるのは予想外でした。トラックマンはランが出やすい傾向にありますが、それでもキャリー260yを超えているのでびっくりですね。そういう意味でもしっかりドライバーとしての役割を果たしていると思います。

決して捕まりやすいわけではなく、右に打ち出すストレート弾道が多くありました。それでもサイドスピンが多くてスライスで曲がるという弾道ではありません。シャフトの特性もあると思いますが、ラクに捕まってやさしく飛ばせるクラブではないようですね。

打感は弾き感があり、キンっと高音の金属音。ドライバーのような柔らかく吸い付く打感ではないですね。いわゆるFWの打感という感じです。

とにかく43.5インチというのが振りやすく、しっかりと振り抜いていけるクラブです。ドライバーより短いことでヘッドスピードは出づらいですが、初速がとても出ているので平均してミート率もが高いのも印象的でした。

次は少しヘッドスピードを落として打ってみましょう。

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ヘッドスピードは41.7m/sで初速が62.9m/sとなかなかの初速です。スピン量は2530rpmと低スピン。飛距離は255.4yと飛距離も出ています。

今回のクラブスペックですと、ヘッドスピードの目安は40m/s以上が必要だと感じます。また、ドライバーとして考えると327gと重めで43.5インチの短いクラブです。通常のドライバーでのヘッドスピードより2〜4m/sは落ちるので、通常のドライバーのヘッドスピードの目安でいうと42m/s〜が必要かなと思います。

直ドラも打ってみた

ティーアップをして打つのがメインになると思いますが、通常のドライバーよりは小ぶりなため地面からも打てなくはないです。とはいえ、今回の試打クラブはロフト11.5度なのでアドレスをしてみるとフェースはほとんど見えないので、ある程度のプレッシャーは感じます。いざ打ってみると意外と打てたので、見た目以上に打ちやすいのかもしれないですね。それでも、3Wが苦手な方は少し厳しいと感じるかもしれません。

地面から打つことも想定している方は、11.5度ではなく13.5度のヘッドを選ばれた方が良さそうですね。

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ヘッドスピードは45.6m/sで初速が67.8m/sと高初速です。スピン量は2020rpmと低スピン。飛距離は272.4yと飛んでいますが、弾道が低い分ティーアップよりは飛距離は出ませんでした。

ティーアップをすると、ドライバーのようにややアッパーブローに打つので右に飛びやすかったのが、地面から打つとレベルブローになり捕まりも悪くありませんでした。高さはかなり抑えられるので、グリーンを狙うような状況よりは、パー5のセカンドショットで少しでも飛ばしたい時などの方が活躍しそうですね。あえてティーアップをせずティーショットで使うことで高さを抑えて、置きに行くような場面でも役立ちそうです。

あくまでも今回は11.5度の場合なので、13.5度のヘッドだともう少し高さややさしさは得られると思います。

まとめ

通常のドライバーに難しさを感じる方や、大きいヘッドが苦手な方へは特におすすめです。飛距離もガクンと落ちることもなかったので、少しの飛距離ダウンで正確性が手に入るなら十分武器になると思いませんか?

問題は、ドライバーとの共存はできるのか?というところだと思いますが、個人的には11.5度を使うならドライバーは抜きたいですね。ドライバーは抜きたくないという方は、13.5度を選択される方が無難だと思います。

今回の試打で印象的だったのが飛距離性能の高さと、短いドライバーという安心感と振り抜きやすさでした。それでいて、通常のドライバーより少し飛ばないだけなら十分ドライバーとしての役割を果たしています。

試打を終えたあと、すぐにドライバーを打ってみましたが、とにかく長く感じてめちゃくちゃ打ちにくかったです(笑)。そういう意味でも個人的にはドライバーとの共存は向かないように感じました。ドライバーともFWとも思わず、ミニドライバーという新たなカテゴリとして認識しておくのがよさそうですね。

完成度の高いバーナー ミニ ドライバー、う〜ん……欲しい(笑)。

テーラーメイドの他のミニドライバーもチェック

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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