【順大・体操競技部】国内選考会を経て国際舞台へ

チーム・協会

【共同通信社】

(記事:冨田洋之 准教授/体操競技部 男子監督)
今年度はCOVID-19の影響により延期となっていたワールドユニバーシティーゲームズ(中国・成都、8/1~5)、ならびにアジア競技大会( 中国・杭州、9/24~29)、さらには世界体操競技選手権大会( ベルギー・アントワープ、9/30~10/8) と3 つの大きな国際大会の開催が予定されています。そして、それら各大会の日本代表を決定する国内選考競技会が4~6 月にかけて開催されました。

まず、全日本個人総合選手権大会(東京体育館、4/20~23)では、上位5名がワールドユニバーシティーゲームズ日本代表に選出されます。橋本大輝(4 年)は直前の足首の怪我により一時は出場も危ぶまれましたが、痛みに耐えながら意地を見せ個人総合優勝、2位には安定感に定評のある萱和磨(博士3年)が入り、本学より2名が選出されました。

左から萱選手、橋本選手 全日本体操個人総合選手権表彰 【PHOTO KISHIMOTO】

続いてNHK 杯(東京体育館、5/20~21)においては個人総合上位3名が世界体操競技選手権大会の日本代表に選出されます。各種目を終えるごとに順位が変動する熾烈な争いが繰り広げられる中、橋本大輝が全日本個人総合選手権大会に続き、NHK 杯においても個人総合優勝、2 位にはスタート種目のゆかで大過失をして出遅れましたが、最後まで粘り強く演技を披露した萱和磨が入りました。

3 位争いには三輪哲平(R4 年度卒)と千葉健太(H30 年度卒)両名の一騎打ちとなり、2名とも集中を切らすことなく素晴らしい演技を最後までやり遂げ、最終的には0.067点という僅差を制した三輪哲平が嬉しい初の代表切符を獲得しました。

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左から萱選手、橋本選手、三輪選手 NHK杯表彰 【共同通信社】

次に最終選考競技会にあたる全日本種目別選手権(国立代々木競技場、6/10~11)においても、千葉健太と谷川翔(R2 年度卒)が世界体操競技選手権大会日本代表の最後の切符を争う戦いとなりました。最終的にはNHK 杯で悔しい思いをした千葉健太が谷川翔の猛追を振り切り、こちらも初めてとなる日本代表の座を獲得しました。

2009年より体操競技部を指導する冨田准教授。 【JUNTENDO UNIVERSITY】

2 度の本学関係者による熾烈な争いとなり、私としては非常に複雑な心境ではありましたが、どの選手も力を出し切った上での結果であったことが何よりの救いでした。残るアジア競技大会の日本代表には定められた選考方法により谷川航(H30 年度卒)と谷川翔の2 名が選出され、計6 名の本学関係者が各大会の日本代表として選出されました。

世界選手権の代表に選ばれた選手たち。後列左から橋本選手、萱選手、三輪選手、千葉選手、前列左・宮田選手(本学関係者のみご紹介) 【JUNTENDO UNIVERSITY】

これから複数回の強化合宿を経て、彼らは日本代表という責任を胸に、それぞれの国際舞台で更なる活躍を見せてくれることと思います。皆様にはこれからもご支援、ご声援の程何卒よろしくお願い申し上げます。
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スポーツ健康科学部は「スポーツと健康」に関する多角的な視点、専門性並びに高い倫理観を備え、スポーツを通じて持続可能な社会の構築に貢献できる人材を養成することを目指しています。 スポーツを「する」「みる」「ささえる」「ひろげる」というさまざまなアプローチで、学生一人ひとりの能力や強み、そして、可能性を最大限に伸ばすことができるサポートを備えています。

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