【ガンバ大阪】必要なのは勝ち上がりという結果のみ。焦らず、しかし大胆にガンバが浦和の赤い壁を突き崩す
【ⓒGAMBA OSAKA】
しかし、ルヴァンカップのプライムステージは180分間の戦いだ。「浦和に臆することなく、全員で超えていくと伝えた」とポヤトス監督は選手へのメッセージをこう明かしたが、敗戦直後から既にガンバの視線はアウェイの第2戦に切り替わっている。
勝ち上がりの条件はハッキリしている。もはや引き分けも許されないガンバだが、90分を通じて2点差以上の勝利ならば無条件で準決勝進出。1点差での勝利ならば延長戦を戦うことになる。理想は90分で勝ち上がりを決めることだが、第1戦で一部メンバーを入れ替えた浦和は埼玉スタジアムで、ガンバに圧力をかけてくるはずだ。
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第1戦では福岡と佐藤のCBコンビを起点に効果的にボールを動かし浦和に揺さぶりをかけたが、手応えを得た一方で課題に残ったのが敵陣深くでの大胆さだ。
「ボールの動かし方は良かったけど、外側で回す場面が多かった」と反省を口にしたのはアンカーを務めた山本。正攻法では浦和を崩しきれないだけにクロスやミドルシュートなど思い切った攻撃も必要になるが「崩し切るところでの最後の工夫や、ちょっとした余裕が必要になる」と第1戦の終盤、攻撃のギアを上げた宇佐美も言う。
禁物なのは攻め急いで浦和にカウンターを繰り出させることだ。山本とともに中盤を制圧した石毛も「90分で2点を取ろうとして、カウンターを食らうのが一番怖い。延長でも最悪PK戦でも勝ち上がればそれでいい」と言い切る。
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その第1戦では後半からピッチに立ったカンテや酒井、関根らが第2戦で先発してくる可能性もあるが、浦和はサポーターの声援を後押しに攻勢に出てくるはずだ。「浦和は第1戦よりもっと攻撃に来るだろうし、展開は違うと思う」(東口)。
浦和の心臓部を司る岩尾を封じるのは言うまでもないが、カンテや関根、シャルクら警戒すべきアタッカーも揃っているだけに守備陣が踏ん張り続けることは不可欠になる。
引き分けが許されないガンバにとって、必要なのは浦和の赤い壁を突き崩す作業。「僕らにはひっくり返すだけの力もある」と宇佐美が力強く語った言葉をチーム、そしてアウェイの地に集うサポーターとともに体現するのみだ。
完全アウェイの地でガンバの挑戦が始まる。
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