バスケW杯ドイツ戦を日本代表はどう戦う? “ベスト8級”の実力と特徴、キーマン
F・バグナーは208センチの万能選手
F・バグナーはNBAに加えて昨夏の欧州選手権でも活躍 【写真:ロイター/アフロ】
F・バグナーはシュルーダーとともにドイツ代表の脅威となる。彼に対しては時間帯ごとに渡邊雄太、馬場雄大、原が対応することになるだろう。
フランツの兄モリッツ・バグナー(211センチ・111キロ)もNBAで5年のキャリアを持つビッグマン。ダニエル・タイス(インディアナ・ペイサーズ)やヨハネス・フォウクトマン(オリンピア・ミラノ)とともにインサイドを構成する。
対ドイツの秘策は?
「ドイツはオフェンスリバウンド(を競り)に結構行っているから、もしそこで大きく負けたら大変な試合になる。ポゼッションが大きく違ったら難しくなる」
リバウンドの数でドイツを上回ることは率直に言って難しいだろうが、センター(C)のジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)や川真田絋也(滋賀レイクス)が五分近くまで渡り合うことは、番狂わせの条件だ。
W杯に向けた強化試合を見ていて、日本代表は明らかに攻守とも「手の内」を隠していた。特に守備の部分では“秘策”があるだろう。6月の会見でホーバスHCはこんなことも口にしていた。
「この合宿では色々と新しいディフェンスをやっている。ドイツのために」
チームがどんなディフェンスをやってくるかは読めないが、それなりの奇策もあるはずだ。トラップ(ダブルチーム)や、ビッグマンが相手の3ポイントシュートに対応した後のローテーションは当然ながら重要なポイントとなる。
ドイツは明らかに格上、強敵だ。しかしそういう相手を倒せれば、日本バスケの歴史は変わる。東京オリンピックで女子日本代表が見せた躍進に、男子も続きたい。