バスケ日本代表の比江島慎、侍J参考に「支える」  亡き母親とともに悔しさを晴らす戦いへ

テレビ朝日

世界相手にリベンジを誓う

比江島は生前にもパワーをくれた亡き母のお墓参りをして、現在もパワーをもらっている 【(C)テレビ朝日】

 野球観戦、思い出の場所を巡った翌日、母親のお墓参りに向かった。「ここに来ると、力をもらえるというか。パワースポットで、帰ってきたなという実家みたいな大切な場所」。お墓を掃除したあと、目をつぶりながら「今シーズンもお疲れさま。お母さんも応援してくれて、お疲れさま」と言葉を送った。

 4年前に約束した「(2019年)ワールドカップ出場、東京オリンピック出場」の目標は果たしたが、世界を相手に1勝も挙げられなかった。

「4年前は本当に何もできず、ダメダメでした。そのあと報告に来た時は、お母さんにかなり心配をかけたかも。今度は絶対に世界で1勝して、お母さんを笑顔にしてあげたいと思います!」

 そう意気込みを語った比江島は、「沖縄に連れていって、(決勝トーナメントが行われる)フィリピンにも連れていきます!」と、亡き母親とともに戦うことを誓った。

昨シーズンの命日は「試合に出られないくらいヤバかった」。それでも大活躍

幼少期から応援している福岡ソフトバンクホークスの試合を観戦することで、英気を養った比江島 【(C)テレビ朝日】

 命日4月21日に行われる試合は、母親が亡くなってから負けたことがないという。2022-23シーズンはより特別だったようで、秋田ノーザンハピネッツを相手に14分55秒の出場ながら13得点2リバウンド8アシスト1スティールで勝利に貢献した。比江島が真相を明かす。

「実は、脱水症状だったんです。いつもなら欠場というか、試合に出られないくらいヤバかったんですけど、命日だったからどうしても出たかったんです。お母さんは相当心配していたと思いますけど、めちゃ活躍しましたわ!(笑)」

 お墓参り後はお寿司を食べに。母親との思い出を語りながら、好物を堪能した。

「昔は、お母さんは働きづめだったから、ろくに食卓を一緒に囲むことなく、自分は作り置きのご飯をチンして食べていました。年に何回かしかない外食はチェーン店とか……。こんなお寿司は食べたことないです。お母さんにも食べさせかった……」

 悔しさを晴らし、そして笑顔で母親との約束を果たすためーー。大切な場所で思いを馳せた比江島が日本に勝利をもたらす。

(構成・編集/フロムワン)

テレビ朝日 バスケW杯放送日程 
8月15日(火)バスケW杯直前強化試合 日本×アンゴラ よる6時50分~ テレビ朝日系生中継 ※一部地域を除く
8月27日(日)バスケW杯1次ラウンド 日本×フィンランド よる9時~ テレビ朝日系生中継
8月29日(火)バスケW杯1次ラウンド 日本×オーストラリア よる7時54分~ テレビ朝日系生中継 ※一部地域を除く

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