芹澤信雄&林菜乃子ステップアップレッスン(6) ハーフショット
【スポニチ】
◆ゴルフ界の名伯楽・ 芹澤信雄プロがハーフショットのコツを伝授
林 持っているクラブはPWです。スイングが緩むと左脇が開いてしまい、右に打ち出してしまうので、振り幅を時計の9時から3時までと決めて、しっかりと振り抜きたいと思います。
芹澤 完璧なショットでしたね。今度は7Iでハーフショットで打ってみましょう。
林 注意ポイントを変えずに打ってみますね。
芹澤 はい、今回も完璧なハーフショットでした。リズムを変えずに、スイングを緩めることなく打てましたね。林プロのように打つには、アームローテーションとフォロースルーでの左脇の締まり、そして体の締まりが必要です。
林 体の締まりがないとスイングも緩んでしまいますからね。
芹澤 アベレージゴルファーにハーフショットを行ってもらうと、インパクト後にスイングを止めてしまいがちです。力を抜いてしまうので、体の締まりを感じないし、フォロースルーで左脇も開くからアームローテーションもできないんですよ。
林 何かいい練習法はありませんか?
芹澤 ボールを縦に5個並べて、それをハーフショットの連続スイングで打ってみるのがいいですね。
縦に並べたボールをハーフショットの連続スイングで打つ 【スポニチ】
林 あと、フォロースルーで左脇が開くと、クラブを戻すときにヘッドが8の字を描きますが、左脇を締めておけば、スイングプレーンをなぞりながらトップ・オブ・スイングの位置までクラブを戻すことができます。あと、フォロースルーからトップ・オブ・スイングまで戻すときに右足を前に出し、ダウンスイングの切り返しで左足を前に出します。
芹澤 ハーフショットの連続打ちを行うだけで、自分のスイングのどこが緩んでいるのかだけでなく、フィニッシュまで振れていないことなどの欠点も実感できます。そういう部分を修正して連続打ちができるようになると、体幹がしっかりしたスイングが完成します。
林 目いっぱいのクラブでフルスイングしなくても、大きめのクラブでハーフショットしたほうが、ピンに寄る確率も高くなりますからね。
芹澤 その通りです。アームローテーションと腰の回転が一致すると、ヘッドスピードも上がりますし、方向性もアップします。トップ・オブ・スイングでもフォロースルーでもクラブが立って、
トップ・オブ・スイングでもシャフトを立てる 【スポニチ】
フィニッシュでも左脇を締めてシャフトを立て、トップ・オブ・スイングと左右対称の形をつくろう 【スポニチ】
(取材協力・チームセリザワゴルフアカデミー)
◆芹澤 信雄(せりざわ・のぶお)1959年(昭34)11月10日、静岡県御殿場市生まれの63歳。公式戦の96年日本マッチプレーなどツアー通算5勝。指導者として高い評価を受け太平洋クラブ御殿場コース内で「チームセリザワゴルフアカデミー」を運営。門下生に藤田寛之、宮本勝昌、西山ゆかり、林菜乃子らがいる。2022年から日本プロゴルフ協会の副会長も務める。TSI所属。
◆林 菜乃子(はやし・なのこ)1997年(平8)5月17日生まれ、神奈川県出身の25歳。6歳でゴルフを始めクラーク記念国際高3年時に神奈川県アマ、関東高校選手権4位。18年プロテスト合格。20〜21年に6試合でベスト10に入りメルセデス・ランキングで52位と飛躍。昨季は同ランク57位。ツアー自己最高位は6位。ユピテル所属。
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