連載:WBCプール展望&ライバル国分析

【WBC優勝候補分析】アメリカは豪華絢爛のスター軍団 攻略の鍵は“意外”な機動力封じ?

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 開催がいよいよ目前に迫ってきたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。6年ぶりとなる大会の開催に先駆けて、出場各国のロースターが発表されつつある。今大会は開催前から有力なメジャーリーガーが参戦を表明することも多く、過去の大会以上に熱い戦いが繰り広げられることだろう。本コラムでは、その中でも主要な4カ国の顔ぶれを確認して、それぞれのチームの強みや弱点を探ってみたい。

※内容は2023年2月3日時点の情報をもとに執筆

3度のサイヤング賞に輝く名左腕を擁する投手陣

カーショー(ドジャース)は最優秀防御率5回、サイヤング賞3回の名左腕 【USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 投手陣の注目は、なんといってもクレイトン・カーショー。リーグ最高の投手に贈られるサイ・ヤング賞に過去3度選出されるなど、2010年代の最強投手とも称される左腕だ。昨季も12勝3敗、防御率2.28をマークしており、ドジャースの地区優勝に貢献している。そのほか、通算195勝を記録しているアダム・ウェインライト(カージナルス)や、同123勝のランス・リン(ホワイトソックス)など、先発陣は実績十分のベテランが多い編成だ。15年から巨人で3年間プレーしたマイルズ・マイコラス(カージナルス)や、韓国リーグで4年間のプレー経験があるメリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)といった、アジア球界になじみの深い投手もメンバー入りしている。
 リリーフ陣はライアン・プレスリーが中心になるだろう。昨季のポストシーズンでは、10試合に登板して6セーブ、防御率0.00をマーク。短期決戦で無類の強さを見せ、アストロズのワールドシリーズ制覇に貢献している。このほか、昨季34セーブを挙げて防御率1.79を記録したダニエル・バード(ロッキーズ)、通算168ホールドのアダム・オッタビノ(メッツ)など、先発陣と同様に頼もしいベテランが多い。ただ、ここで名前を挙げたリリーバーはいずれも右腕で、左腕が少ない傾向も見て取れる。昨季ヤンキースで12勝を挙げた左腕ネストル・コルテスは、リリーフ起用もあるだろう。

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