<国内男子ゴルフ>5位発進した47歳の海老根文博「負けたくない気持ちは薄れている」ゴルフは無欲でも…

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
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【無欲の11点©JGTOimages】

■新規開催・ポイントターニー方式「For The Players By The Players」(総額5000万円 優勝1000万円) 10月6日ー9日 THE RAYSUM/ザ・レーサム(群馬県) 7137yard・パー71 ▼6日大会初日

戦う前から降参している。
単独5位つけた海老根文博(えびね・ふみひろ)は、47歳。

「辛すぎて内容を覚えていない…」と、朝からの雨と急な冷え込みに、なんとも心もとない声を出したがプラス2点のバーディ6個と、マイナス1点のボギー1個にとどめてきょうは、首位と3点差の計11点。

「悪条件でしたけど、パーセーブ率は高かったので、なんとかスコアをまとめることができた」と、安堵した。

「特に後半は、ずっとワンパットでとりあえず堪えるだけ、という気持ちが今日は結果につながりました」と、苦難の1日を総括した。

ポイント合計で競うステーブルフォード方式で行われる大会は、98年11月のアコムインターナショナル以来24年ぶりだが、海老根は同年10月にプロ転向し、デビュー戦は翌年9月。

「この競技は初めてでしたので。とにかくいいスコアを出せばいいのかな、と集中してやりました」と、慣れないポイント制で、手探りの好発進に気負うどころか「若い人は飛ぶし、精度が高いし、いつもギャラリーをしているみたい。自分は今日も、なんじゃこれというくらい飛んでなかった」と苦笑し、「本当に若い子たちはすごいので。負けたくないという気落ちは薄れている。今はただ、自分のゴルフを貫くだけ」と、ひたすらマイペースでポイントを稼いで戻った。

プロ24年目だが、初Vも賞金シード入りもまだ。
「若いときには性格的にもアップダウンがありましたがそこはもう乗り越えた感じがします。常に何があっても平常心というか…」と、目を細めて話す様子はまるで悟りを開いた僧のよう。

「この先シニアがあるので。シニアに合わせられるように。体力維持とか。シニアに向けてモチベーションを上げています」と、淡々と3年先を見据える。

ただ「困ったことに、食欲はまったく止まらない」と、ベテランの気がかりは、カロリー過多の中年太り。
「計るとがっかりして、なんにも食べられなくなっちゃう。体重計には乗らないけど、鏡で見た感じでこりゃだめだ…となったら暴飲暴食は堪えます」。
ゴルフでは無欲でも、コースを一歩出れば欲望との闘いみたいだ。
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