使わない人は損をしているかも!? クラブフィッター小倉さんがチッパーを語る!

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今回はクラブフィッターの小倉勇人さんが、チッパーについて徹底解説。チッパーの人気3モデルをまとめて試打していただき、それぞれの特徴を語っていただきました。

なぜチッパーを使う人が少ないのか?

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皆さんはチッパーに対してどういうイメージをお持ちでしょうか。チッパーを持ったことがありますか?触ったことがありますか?

チッパーとはグリーン周りのアプローチに特化したクラブといえると思います。多くの人がチッパーを使ったことがないのは、プロが使ってないからという理由が大きいかもしれません。

では、なぜプロはチッパーを使わないのかというと、プロは過酷な状況でスコアを追求する中でいろんなテクニックを使ったり、シビアな状況からしっかりピンに寄せたりしなければならないので、ウェッジの方が使い勝手がいいんです。

チッパーは一定条件でしか使えないため、14本の制限の中に入れるには難しいクラブというのも理由だと思います。プロもクラブ本数の制限がなければ、一定数の人はバックに入れるとのではないでしょうか。

チッパーについてのアンケート調査結果

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皆さんはチッパーのことをどう思っているのか?スポナビGolfのYouTubeのコミュニティでアンケートを実施しました。

「チッパーに対するイメージを教えてください」というアンケートの結果ですが、大多数の方は「アプローチが簡単になる」・「ミスが減らせる」というイメージをお持ちでした。

その反面一定数「かっこ悪い」・「ずるい」というイメージを持っている方がいらっしゃるんです。チッパーはルール適合クラブですからね。ずるくはないですよ!ただ「かっこ悪い」というのは、プロが使ってないということかなと思います。

しかし、一番かっこ悪いのはミスです。ゴルフはミスのスポーツですから、チャレンジしてミスをするのはいいと思いますが、でもなかなかアプローチって難しいです。

かっこ悪いというよりも、寄ることがかっこいいし、自分が爽快だったり満足感を得られると思うので、アプローチが苦手な人は、チッパーを試してもらいたいと思います。

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アンケートに答えていただいた方に「現在、チッパーを持ってますか?」とアンケートもとってみました。

「今持っている。過去に持っていた」という方が合わせて4割くらいです。6割くらいの方が「触ったことがない、持ってない」という回答でした。

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チッパーを持ちたくない理由もアンケートをとってみたら、大多数の方が「チッパーを使わずに上達したい」という意見が多かったです。これはもっともな意見かなと思います。やはりウェッジがうまく使えれば、それだけテクニックも付いて上達に繋がりますので。

ただ、チッパーを使ったからといって下手になるということはないです。チッパーを使うことでウェッジの使い方の幅も広がると思います。チッパーを使うことで下手になるとか、かっこ悪いといったことは全然ないです。やはり楽してスコアが出るなら使った方がいいと思います。

例えばドライバーが大きくなったのは、楽して飛ばしたいからです。ドライバーヘッドが小さかった頃に、大型ヘッドにすると「あんなもんかっこ悪くて使えるかよ」ってプロゴルファーも言ってたけど、ドライバーが大きなヘッドが当たり前になりました。チッパーも近い将来プロが使うクラブになるかもしれないです。

チッパーはどんな性格のクラブなのか?

チッパーは具体的にどんなクラブかというと、簡単に表現するとパターのように打てるウェッジのようなクラブです。

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ウェッジはスイングするクラブと同じで、振り上げてショットするという感じです。チッパーはどちらかというと、パターのようにボールの近くに立ってあまりリストを使わず、オートマチックにストロークするような使い方でミートのしやすくなります。

ラフではヘッドの重さで楽に飛ばせて、パターのように安定して振れるクラブです。

ただし、100%ウェッジの代わりになるクラブではないです。バンカーはやはり打ちづらくなります。どちらかというと、ランニングアプローチもしくはピッチ&ランアプローチの専用クラブになります。

バッグに14本クラブが入っている人が、どれかを抜いてその代わりに入れるクラブではないと思います。バッグ内のクラブ本数に余裕のある人に積極的におすすめしたいクラブです。

最新のチッパーを紹介:プロギア「R35 ウェッジ」

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メーカーがキッチリ作っている最新のチッパーを3種類紹介します。プロギアが、チッパーを現代風にアレンジして作った最初のメーカーだと思います。R35の他に、R45・R55というバリエーションがあります。

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ロフトによってキャリーとランの比率を変えて、R35は転がりが多い方がイメージが湧く人。R45は1対1で距離感が合う人というような違いで、ロフトをバリエーションで作っています。

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真っ直ぐ構えやすいようにトップブレードに白いラインが入っています。グリップも少しパターのような太めのものでまん丸です。

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これには理由がありまして、角のあるグリップはパターしか許されてないので、まん丸にしてあります。それでも少し太くすることで、リストを使わずにオートマチックなストロークがしやすいようにできています。こういう工夫がされているのがプロギアのRシリーズのウェッジです(メーカーはチッパーとは言いません)。

最新のチッパーを紹介:オデッセイ「X-ACT」

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オデッセイのX-ACT(エグザクト)というモデルです。

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アライメントラインが入っていて、よりパターっぽく構えられるようにできています。ネックもパターっぽくてオートマチックに打てるチッパーです。

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実際試打してみてどちらが気持ち良く触れるか、短い距離でもちゃんと飛んでくれる方が良いとか、考えて選んでいただけたらと思います。

最新のチッパーを紹介:キャスコ「ドルフィン ピッチ&ラン ウェッジDPW-119」

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キャスコのドルフィンウェッジは、ウェッジのブランドと言っていいです。キャスコもチッパーとは言わないです。ドルフィンウェッジの1シリーズですが、機能的にはチッパーのように作っています。

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これは48°のモデルですが、「ピッチ&ランウェッジ」と書いてあります。48°というロフトに設定されてます。

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これはキャリーが1、ランが2、という比率になるように計算して生み出したロフトだそうです。

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39°というロフトのもので「ランニングウェッジ」というバリエーションがあります。カラーの少し手前くらいから、カラーを越えてゴロゴロと転がっていくようなイメージです。主にグリーン上を転がす、花道とかでも十分使えるので強い転がりでピンに寄せていくという設定です。

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もう1つは「フライングウェッジ」で55°です。55°というと一般的なちょっと立ったサンドウェッジみたいなロフトなので、フワッとした球が打てます。

55°ならバンカーも問題なく使えます。ある意味チッパーの域を超えた設計にはなってます。ただ通常のサンドウェッジに比べると重いので、フルスイングに使うと少ししんどいかなと思います。

グリーン周りのアプローチのバリエーションに合わせて使うクラブという感じがするので、チッパーに入れて良いのかなと思い紹介しましたが、メーカーはあくまでチッパーよりもかっこいいと言ってます。

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実際デザインはかっこいいですからね。バックの中に入っていてもちょっと変わったウェッジかなと。アンケートではネガティブなイメージを皆さん持ってますけど、こういうかっこいいチッパーもあるので、ぜひ皆さんにも積極的に活用してもらえたらと思います。

私も14本以上使っていいと言われたら、ぜひ入れてみたいなと思うクラブです。皆さんもこういったものを使いながら、もっとゴルフを楽しんでみてはいかがでしょう。

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※本記事はスポーツナビが独自で企画したものです。記事内の商品選定や評価はスポーツナビまたは出演者の方の判断にもとづいています。記事内で使用している商品画像はメーカーから画像・サンプルをお借りした上で使用、撮影しています。
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著者プロフィール

ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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