『グラゼニ』森高夕次先生が注目する燕のリリーフ投手は? そして…夢の日本シリーズ対決、実現なるか!?
デートコースに神宮球場。そして夢の日本シリーズ対決へ!
神宮球場デートを提案する森高先生。そして、ひいきにしているセ・パ2球団の日本シリーズの実現を心待ちにしている 【安井麻実】
変な言い方ですが、「今、ちょっとどうにかしたいな」って女の子がいる男子は、デートで神宮球場に行ったらいいことがあるかもしれないですよ(笑)。青山・表参道あたりから始めて買い物をしてからスタジアム通りを歩いて球場に行く。観戦を楽しんだら球場から観戦の余韻を楽しみながら青山通りをずっと歩いてきて、渋谷まで来て一杯。こういうデートコースは神宮ならではです。他の球場でもデートコースを楽しめるかも分からないですけど、そういうコースを考えると神宮は日本で一番じゃないですか。どうでしょう。デートコースに神宮球場。
女性の方も、やっぱり最初は表参道で遊べばいいんですよ。お洒落なカフェに行ったりして、何か買い物でもして、観戦後は渋谷まで歩いて帰ってくればいいんじゃないかな。
10年ほど前から私のオフィスは青山通り沿い、渋谷のそばにあるのですが、そうやって神宮球場から渋谷まで歩いている人たちをいっぱい見かけるようになって、こういう観戦の仕方があるんだと分かったんです。私も家から車で行って帰ってきちゃうことが多かったけど、なるほど、みんなここまで余韻を持って歩いてくるんだなぁって思って。それがやっぱり神宮球場ならではの野球観戦ですね。
あと、小さなお子さんを持つご家庭にも、やっぱり神宮球場がいいんです。すぐそばにビアガーデンや遊具の充実した公園もあるし。それに絵画館の前はすごく広くて、うちの子どもがちっちゃいときは、野球を見るときにはグローブを持ってわざわざ早めに行って、絵画館の前のだだっ広いところでキャッチボールやって、それから球場に入るみたいな感じでした。東京六大学野球の試合日だと、絵画館の前辺りで六大学の応援団がトレーニングをしているんですよ。声出しとか、スクワットやったりとか。早い時間に行くといろいろ見られるんですよね。
また、時間のない忙しい人には、6回裏終了後から販売される3イニングチケットもありますから、仕事終わりにサクッと行ってサクッと帰ってくることもできる。東京の人にはそんなこともできるアクセスの良さは魅力的ですね。
実は私自身、コロナ禍になってからほとんど野球を見に行けていないんです。ただ、今回のインタビューを受けて、また球場に行きたいと思いました。
――最後にスワローズファン・森高先生としてのメッセージをお願いします。
先ほど漫画の中でスワローズやイーグルスを優勝させたことをお話したのですが、今は『大リーグ編』の連載を始めてしまったので、漫画ではスワローズとイーグルスの日本シリーズを実現することができないんです。だから、僕にとって本当に人生の中で最高の到達点の夢っていうのは高津監督vs.石井監督の日本シリーズなんです。
スワローズは、私が予言するけど今シーズンも100%セ・リーグ優勝です。でもイーグルスはかなり怪しい(笑)。イーグルスにも頑張ってもらって、夢の日本シリーズ対決、実現させてほしいです!
(企画・構成:株式会社Sports SNACKS)
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1963年生まれ、長野県出身。漫画原作者としてのペンネーム「森高夕次」は、梶原一騎の別名「高森朝雄」に倣ったもの。漫画家としてはコージィ城倉(こーじぃ・じょうくら)として活動している。中学・高校では野球部に所属し、高校卒業後はデザイン系専門学校に進み、グラフィックデザイナーとして活動。その後、漫画原作者・漫画家に転身し、『総理を殺せ』『おさなづま』『ショー☆バン』 等、野球に限らずさまざまな題材の原作を手がけてきた。『グラゼニ』(漫画:足立金太郎)では第37回(2013年度)講談社漫画賞を受賞。現在「モーニング」誌上では『グラゼニ ~大リーグ編~』『昭和のグラゼニ』と2本の原作を手がけている。